僕のカノジョは6個上 Vol.12

35歳女と20代男が惹かれ合って…。年の差恋愛の行く末は?「僕のカノジョは6個上」全話総集編

「恋愛では、男が女をリードするべきだ」。そんな考えを抱く人は、男女問わず多いだろう。

外資系コンサルティング会社勤務のエリート男・望月透もまさにそうだ。これまでの交際で常にリードする側だったはずの彼。

ところが恋に落ちたのは、6歳上の女だった。

年齢も経験値も上回る女との意外な出会いは、彼を少しずつ変えていく。新たな自分に戸惑いながら、波乱万丈な恋の行方はいかに…?

「僕のカノジョは6個上」一挙に全話おさらい!

第1話:年上女に心を奪われて…。平日昼間、29歳の男を驚かせた出来事

最初は慣れないことも多かったが、今となってはずっとリモートワークが続けば良いとすら思い始めている。ずっとオフィスで過ごしていた時間を、自宅やその付近で過ごすようになり、生活はガラリと変わった。

平日昼間、リビングの窓から見上げる青空。営業時間中に行くことのなかったお店。これまで交わることのなかった人…。そして透は、以前であれば知り合うはずのなかった女にも、出会うこととなる。

ー今日も、あの人に会えるだろうか…?

最近の彼には、密かな“楽しみ”ができたのだ。

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第2話:「彼女、自分よりも経験が豊富かも…」デートに誘った男が困惑した、女の発言とは

「あの…昨日はどうもありがとうございました」

いつものカフェでメニューをぼんやり眺めていた透は、背後から声をかけられ、我に返った。

「あっ…。どうも」

振り返るとそこには、朱音が立っていた。白のノースリーブに黒のパンツというシンプルな格好だが、その上品な美しさに、思わず息をのむ。

自分を引き立ててくれるものを分かっている。彼女からは、そんな大人の余裕を感じずにはいられない。すると彼女は、こう切り出した。

「あの、昨日のお礼させてもらえませんか」

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第3話:悪友にそそのかされ、覗いてしまった彼女の姿。男がそこで知ったショッキングな事実とは…

知らない方が良い情報が載っているかも分からない。見ない方がよかったと後悔するかもしれないと思うと、怖くて出来なかったのだ。

そんな透の葛藤をよそに、大也は楽しそうにページをスクロールする。全く調子の良いやつだと呆れたが、本音を言えば、興味はあった。

「おー。ほんとに6歳上なんだ…って、おい」

大也は画面に目を落としたまま、透を手招きする。覗き見しているようで気が引けるが、ここまで言われたら当然気になってしまう。おそるおそる大也が持つ画面を覗き込んだ透は、予想外のものを発見した。

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第4話:デートの帰りにタクシーの中で、29歳の男が驚かされた年上美女の提案とは

約束の20分前に着いた透は、化粧室で自分の身だしなみを確認した。

こういうと感じが悪いが、デートでは時々、仕事が押したりして遅刻してしまうこともある。どちらかといえば女性を待たせる側だった自分が、20分前行動なんてどうかしている。

店の入り口で自分の名を告げ、席に案内してもらうと、まだ朱音の姿はなかった。透は、緊張しながら彼女の到着を待った。

19時ちょうど。店員に促されて入ってきた朱音は、透の姿を捉えると小さく手を振り、ニコッと笑った。

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第5話:「あの子がこんなオトナの女になるなんて」男が久しぶりに会った女に、ドキっとした瞬間

–もしかして、避けられている…?

ディナー後、彼女から改めて“また食事に行きませんか?”と連絡をもらい浮かれていたが、彼女が姿を見せなくなったことを考えると、社交辞令だったのかもしれない。透は、一気に現実に引き戻されたような気がした。

−そんなことより…。

透は邪念を振り払って、PCを開く。そもそも自分はカフェに仕事しにきているのだ。リモートワークだろうが、やるべき業務は大量にある。そのとき、後ろから誰かが近づいてくる気配を感じた。

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第6話:「彼、あんなオバさんが好きなんてありえない」20代女が、35歳の美女に勝つため企んだコト

朱音が立ち去った後、すぐにでも帰りたかったのだが、「資料作成のアドバイスもしてほしい」という千晶に、結局2時間も捕まってしまった。

フレックスタイムとはいえ、今日は全然仕事が出来ていない。夜まで頑張ってやるしかないが、その前に朱音に詫びの連絡を入れておこう。

“今日はすみませんでした。また今度ぜひ”

それだけ送り、再びパソコンに向かったのだが、なんだか集中出来ない。

5分後、スマホが鳴った。メッセージが届いたのかと思ったが、マナーモードの振動が長い。着信なのだと気づいて、画面を見た透は飛び跳ねた。

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第7話:「私、普段はこんな格好しないんです」いつもと全く違う女の姿に、思わず心を揺さぶられた男

昨日はいかにも健康的なハツラツとした美女という印象を受けたが、今日はグッと色っぽさを感じさせるのだ。

千晶は真剣な表情でPCに向き合っているが、時々視線を外して、コーヒーを口に運ぶ。

マグカップを持ち上げた時にワンピースから覗く引き締まった二の腕には、不覚にもドキっとしてしまう。

その視線に気づいたのか、千晶は「なに?」と意地悪そうに微笑んだ。透は慌てて目を逸らした。朱音の前で、自分は一体何を考えているのだ。

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第8話:店で2人きりになった途端、年下美女が男に囁いた"大胆なお願い"とは...

“透、今日来ないの?お前が気になってるあの人、いるぞ”

近所に住む友人・大也からだった。彼もまたテレワークで、例のカフェで仕事しているのだろう。彼のメッセージによれば、朱音も店にいるらしい。大也もいることだし行ってみるかと、透はカフェに向かった。

だが、店内に足を踏み入れた透は、目の前の光景に固まった。大也の「透、久しぶり」という声が遠くに聞こえる。

−どういうことだ…?

そこでは、同じテーブルに座る朱音と千晶が、楽しそうに喋っていたのだ。

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第9話:6個下の男と甘いひと時を過ごす、35歳の女。彼女を激しく動揺させた、一本の電話

午後も仕事は山積みだ。スケジュールを思い出し、信号待ちしていると、スマホが鳴っているのに気づいた。

「もしもし、朱音?」

仕事の電話かもしれないと慌てて電話に出たが、その声を聞いた瞬間、すぐに後悔した。

−どうして。何があったの。

朱音の頭は、真っ白になった。

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第10話:「既成事実さえあれば…!」料理を持って男のタワマンに押しかけた女が受けた、まさかの屈辱

透と夜の散歩デートをした翌日。仕事を終え、自宅に帰る途中だった朱音は、思わず立ち止まった。

少し遠くに見える建物は、確か透が住んでいるマンション。そこのエントランスで、男女2人が向き合っていたのだ。

モデルのようなスタイルの女性と、長身で小顔の男性。間違いなく、あれは透と千晶だ。朱音の心臓がドクンと大きく音を立てる。

遠目なので、本人たちの表情まではわからない。何か言い争いをしているようにも見えるが、彼のマンションの前で一体何をしているのだろう。見てはいけないものを見てしまったような気がして、朱音は急いでその場を立ち去った。

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第11話:「なんであんなオバさんがいいのよ!」男を巡って30代の年上女に敗北した、27歳の美女

タクシーの中から銀座の街を見つめながら、朱音はぼんやりと考える。

街ゆく人々が皆、マスクをしていて、検温と消毒をしなければ入店出来ない。1年前にはありえなかった光景だろう。将来のこと、1年先のことなんて誰にも分からないのだ。そしてふと、思った。

−1年後の私は、どうなってるんだろう。

朱音の脳裏に、透と、元夫・真一が同時にちらついたが、1年後の自分は変わらず1人でいる気もする。そんなことを考えているうちに、タクシーはお店の前に到着した。

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