僕のカノジョは6個上 Vol.3

悪友にそそのかされ、覗いてしまった彼女の姿。男がそこで知ったショッキングな事実とは…

「恋愛では、男が女をリードするべきだ」。そんな考えを抱く人は、男女問わず多いだろう。

外資系コンサルティング会社勤務のエリート男・望月透もまさにそうだ。これまでの交際で常にリードする側だったはずの彼。

ところが恋に落ちたのは、6歳上の女だった。

年齢も経験値も上回る女との意外な出会いは、彼を少しずつ変えていく。新たな自分に戸惑いながら、波乱万丈な恋の行方はいかに…?

◆これまでのあらすじ

カフェでよく見かける女性・朱音に、恋をした透。ついに食事に誘うが…?

▶前回:「彼女、自分よりも経験が豊富かも…」デートに誘った男が困惑した、女の発言とは


「話が急すぎてついていけないんだけど」

透の話に、友人の大也が目をパチパチさせた。

『T.Y.ハーバー』のテラス席には、爽やかな風が吹いている。

今日は、大学時代からの友達・大也と飲んでいるのだ。彼もこの近くに住んでいるので、こうしてたまに会って食事をする。

だが彼は、透が話した朱音との一部始終に驚いているようだった。

「じゃあもう一回、最初から話すと…」

おずおずと話し始めると、大也は「そういう意味じゃねえよ」と遮った。

どっちなんだよ、と思いながら透は、目の前に座るうっすら無精髭を生やしたままの男をじっと見る。

すると大也が、呆れたように笑って続けた。

「なんでお前が不満そうなんだよ。

俺も見かけたことのある綺麗な女の人といつの間にか知り合いになってて?食事に誘って? で、年上で経験値も高そうだから、どんなお店に連れて行けば良いか困惑してるって? 何からツッコめばいいのやら…」

そこまで一気に喋り、大也はワインの入ったグラスを煽った。

彼のペースにのまれた透は、何を話したら良いか分からず、一緒になってグラスを口に運ぶ。

「このワイン、美味しいな」

そう呟くと、大也は意地悪くこう言った。

「そんなつまらない会話しか出来ないような男には、無理かもな」

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