僕のカノジョは6個上 Vol.7

「私、普段はこんな格好しないんです」いつもと全く違う女の姿に、思わず心を揺さぶられた男

「恋愛では、男が女をリードするべきだ」。そんな考えを抱く人は、男女問わず多いだろう。

外資系コンサルティング会社勤務のエリート男・望月透もまさにそうだ。これまでの交際で常にリードする側だったはずの彼。

ところが恋に落ちたのは、6歳上の女だった。

年齢も経験値も上回る女との意外な出会いは、彼を少しずつ変えていく。新たな自分に戸惑いながら、波乱万丈な恋の行方はいかに…?

◆これまでのあらすじ

透は、年上の美女・朱音と距離を縮めようと努力するも、突然幼なじみの千晶が現れて…。

▶前回:「彼、あんなオバさんが好きなんてありえない」20代女が、35歳の美女に勝つため企んだコト


「私は、ほうれん草とベーコンがいいなぁ」

ショーケースの前で、朝食のキッシュの種類を悩んでいた透は、背後から声をかけられた。

「えっ?」

その声に驚いて振り返ると、千晶が笑って立っていた。

「お決まりですか?」

後ろの客も待っているし、早くオーダーしてほしいという顔をした店員に急かされる。

「…ああ、じゃあほうれん草とベーコンのキッシュ。あと、ホットコーヒーを」

会計を終えた透が店内に目をやると、千晶が手を上げた。そして「ここに座ってるね」と、2人掛けのテーブルに来るよう合図をしている。

−なぜ今日もいるんだ。

透の頭は混乱し、焦りからか、嫌な汗がじんわりと広がっていく。

今日は、朱音がカフェに来ることになっている。昨日彼女と電話で、明日はカフェで会おうと約束したのだ。千晶が今日も来るなんて、想定外だ。

「なんで今日もいるんだ?」

コーヒーを受け取った透は、つい責めるような口調で聞いてしまう。

「私がこのカフェに来ちゃいけない理由、あるの?」

千晶は涼しい顔をして、なんでそんなことを聞くのかとでも言いたげだ。

「はあ…」

透が困り果ててため息をついた次の瞬間。

「おはよう」

背後から、今度は朱音の声が聞こえた。

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