2020.09.24
スマホの中の私 Vol.10都会に生きるOLの収入源は、ひとつじゃない。
昼間にweb編集者として働く水島結花は、副収入を得るための“夜の顔”を持っている。
―だけど、もう1つの姿は誰にも見せられない。
しかし彼女のヒミツは、ある日の出来事をきっかけに暴かれていく…。
「スマホの中の私」一挙に全話おさらい!
第1話:「これだけじゃ満足できないから…」強欲な25歳OLが隠している“夜の顔”とは
―さて、始めようかな。
結花はアプリを起動すると、スマホのインカメラに自分の顔を映して、笑顔を作った。
「みんな、こんばんは!今日も来てくれてありがとう。ゆっくりしていってね」
結花は、自分以外誰もいない部屋で、縦長の画面に向かって手を振った。画面の向こうでは、姿の見えないファン達がこちらを見て声援を送っている。
そう、結花のもう1つの顔。それは“ネットアイドル”だ。
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第2話:「こんな姿、誰にも見せられない…」女がスマホの中に隠していた、とある秘密
「おはよう。早くしないと打ち合わせ始まっちゃうよ。ほら、急いで!」
主に広告タイアップ案件の編集を任されている結花は、社外と打ち合わせをする時間も多い。今日の1件目は、大手町にある新聞社の新規事業開発部との初回打ち合わせだ。涼香と共に会議室へと向かうと、すでに新聞社側の出席者は揃っていた。
「お世話になります。水島結花と申します」
名刺を取り出し挨拶をしようとした結花は、目の前の男性を見た瞬間、無意識に息を止めてしまった。
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第3話:「この人、ただ酔ってるワケじゃない…?」2人きりで食事に行った女が、不審に思った男の言動
―なんで石坂さんは、私のことを「人前に出るのが好きそう」と思ったんだろう?
結局、その日に決めた企画はブランド側にも無事OKをもらい、いよいよ連載スタートに向けて動き出した。しかし、初回の撮影まであと10日に迫った、ある日の朝。
「おい、水島!ちょっとこっち来てくれ」
出社するといきなり、上司の三浦が大声で結花を呼んできた。
―急になんだろう?しかも奥の会議室に呼ばれるなんて。嫌な予感しかしない。
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第4話:「そんな事するなんて、ありえない…!」無神経な男に、女が怒り狂ったワケ
結花は席に着くと、羽織っていたカーディガンを脱ぐ。今日のためにお気に入りのラルフローレンのワンピースを着てきたのだ。
一方の柳井は、紺色のパンツの上にフレッドペリーの涼しげなシャツをさらりと着ているだけ。こんなにシンプルな服装なのに、生まれ持ったスタイルと整った顔立ちのおかげで、とても似合っている。
―もしかして、周りからは“美男美女カップル”に見えてたりして!
そんな浮かれた妄想をしていると、結花のことをジッと見つめていた柳井が口を開いた。
「あの、水島さんって…」
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第5話:「見られるのが快感だったのに…」自己顕示欲にまみれた女が凍り付いた、周囲の反応
「うわっ、休憩30分しかない。急がなきゃ」
外に出る時間が無かったので、今日のランチは社食で軽く済ませようと思い、結花はエレベーターに飛び乗った。
混み合うエレベーターの中でドアの前に立っていると、背後から強烈な視線を感じる。
―何か私、見られてる…?
斜め後ろをチラッと見ると、面識のない若い社員が立っていて、結花の方にジロジロと視線を送っていた。
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第6話:「ねえ、なにが言いたいの…?」彼氏でもない男が、いきなり女を食事に呼び出したワケ
「水島、この後ちょっと時間ある?もし大丈夫だったら飯でも食っていこう」
「えっ、時間ならありますけど…」
―なんだろう、急に。なにか話でもあるのかな?
今まで三浦と2人きりで食事する機会はなかったので、結花はつい身構えてしまう。
スマホで地図を見ながら歩く三浦に着いていき、恵比寿駅近くの『水剌間』に入る。店に入り、向かい合って着席すると、なんとも言えない沈黙が2人の間に流れた。
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第7話:「彼氏でもないくせに、信じられない…!」女が怒りをあらわにした、男の発言とは
開始から1時間半ほど経った頃。結花は本題を切り出すタイミングを見失っていた。飲むペースが早い石坂は、少し饒舌になり始めている。
―そろそろ切り出さないと、完全に石坂さんのペースに飲み込まれそうだな…。
「あの…。ちょっといいですか」
結花は思い切って石坂の話を遮った。
「今日、実は石坂さんに聞きしたいことがあって、呼び出したんです」
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第8話:「今度、家にあがらせて…?」25歳OLのもとに届いた、ゾッとするメッセージ
「今日も無事に帰って来れた…」
結花は自宅の玄関ドアを閉め、安堵のため息をつく。
―そろそろ、あの配信から2週間か。
先日のライブ配信以降、家の中にいても“誰かに見られているのではないか”という不安と恐怖に悩まされる日々が続いている。
結花がそこまでの不安を感じているのには、理由があった。
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第9話:「今から僕の家に来て」気になる彼との食事中、女がショックを受けた男の対応
「柳井さんって誠実そうに見えるけど、なんか裏がありそうっていうか、ああ見えて意外と遊んでるんじゃないかなって思うんだよね」
結花の頭の中には、涼香に言われたあの言葉が何度も響き渡っている。
―ダメダメ。そんな風に考えたら、柳井さんのことを普通の目では見られなくなっちゃう。
「今日は楽しまないと」と、結花は心の中で自分自身にそう言い聞かせる。その時、背後から結花を呼ぶ声が聞こえた。
第9話の続きはこちら
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