ヤバイくらいに愛してる Vol.5

付き合いたての彼氏に黙って、他の男と会った夜。罪悪感に駆られた女は…?

愛しすぎるが故に、相手の全てを独占したい。

最初はほんの少しのつもりだったのに、気付いた頃には過剰になっていく“束縛”。

―行動も、人間関係の自由もすべて奪い、心をも縛りつけてしまいたい。

そんな男に翻弄され、深い闇へと堕ちていった女は…?

◆前回までのあらすじ

亮から“男除けのための指輪”を手渡される詩乃。彼の束縛に違和感を感じながらも、過去の恋愛のトラウマから、束縛を一種の“愛情表現”だと思い込み始めていた…。

▶前回:「左手の薬指につけていて欲しい」付き合ってすぐの彼女に男が告げた、衝撃の要求とは


「ちょっと詩乃…。それなに?」

それは『クレープ ノカオイ トウキョウ』でランチをしていたときのこと。職場の同僚・城之崎 茜が、詩乃の左手薬指を見て、訝しむように尋ねてきたのだ。

詩乃は左手を顔の前にかざすと、ふふんと微笑みながらこう言った。

「あ、これ?つけてって言われたんだ。男除けなんだって♡」

昨日指輪を渡されたときの素敵なレストランと、いかにもカップルらしい甘い雰囲気のことを思い出して、思わず声が弾んでしまう。

「なんだって♡じゃないよ。そんな男、ほんとにヤバいから。イケメンでお金持ちで、魅力的なのは分かるけどさ…。もっと穏やかでいい男、紹介してあげるよ?」

詩乃のことをバカにするでもなく、ただ茜は本当に心配をしてくれているのだということが伝わってくる。

「じゃあ今度、私の彼氏も入れて4人で食事行こう。とっても素敵な人だから」

「うん、でも…」

「でもじゃないよ!ちゃんと現実見た方がいいよ。その彼氏には、私とご飯に行くって言えばいいんだから」

茜の雰囲気に圧倒されて、詩乃は渋々うなずいた。

「あ、それから。その指輪はちゃんと外すんだよ?」

【ヤバイくらいに愛してる】の記事一覧

もどる
すすむ

おすすめ記事

もどる
すすむ

東京カレンダーショッピング

もどる
すすむ

ロングヒット記事

もどる
すすむ
Appstore logo Googleplay logo