夫婦や恋人でもなく、家族のような血のつながりもない。それでも人が生きていく中で求めるもの—。それは「友情」だ。
「たった一人の親友(バディ)がいれば、他には友達なんていらない」。
そう豪語する男がいた。
互いを信じ合い、揺るぐことのない二人の友情。だが、彼らが好きになったのは、同じ女性だった…。
◆これまでのあらすじ
「僕」こと小暮喜八は、親友・片桐とは10年来の仲だ。
二人がひそかに想いを寄せる女性・舞が結婚することになり、婚約者の笠原を紹介してもらうが…翌朝、目覚めるとなぜか小暮のベッドで舞が眠っていた。
「落ち着いて話をしよう」
舞にコーヒーを渡してから、ダイニングチェアに浅く腰かけた僕はそう切り出した。
だが、自覚している。慌てているのは僕だけで、舞は起床してからずっと落ち着いているのだ。
「昨夜の出来事を、正確に教えてくれない? 2軒目のバーには、4人で行ったよ......
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この記事へのコメント
しかも10年来の友達でしょ?意識しすぎで気持ち悪い。
舞はお化粧も落とさず、洋服のまま寝たの?
汚いし、様子見て帰ればいいのに、意味、わかんないね。