夫婦や恋人でもなく、家族のような血のつながりもない。それでも人が生きていく中で求めるもの—。それは「友情」だ。
「たった一人の親友(バディ)がいれば、他には友達なんていらない」。
そう豪語する男がいた。
互いを信じ合い、揺るぐことのない二人の友情。だが、彼らが好きになったのは、同じ女性だった…。
◆これまでのあらすじ
「僕」こと小暮喜八はエリート商社マン。就職活動で知り合った親友・片桐とは、キャラクターが正反対だが、10年来の親友だ。
そんな二人がひそかに恋焦がれていた女性・舞が、結婚するという知らせが届くが…。
「毎日、カレーライス食べてますね」
そう指摘されるまで、僕は気づかなかった。だがたしかに、あれから毎日、昼は社食でカレーライスを食べている。
「喜八さんは食通だと思ってたのに、意外です」
3つ下の後輩・瀬野汐里が、そう言って微笑みかける。
彼女は同じ部署のメン......
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この記事へのコメント
いっそのこと、二人で付き合っちゃえば良いのに🤣
舞も好きになりそう。