【今こそ読みたい】日本の名だたる経営者達は、いかに苦境を乗り越えたか?66人インタビューの全てを掲載!

大山健太郎氏 アイリスオーヤマ株式会社代表取締役会長

金丸:どうしても受け身になってしまいますよね。このまま下請けで甘んじていてはいけないと行動を起こす一番の原動力は、何だったのでしょう?

大山:それは価格決定権を自分で持ちたい、という思いです。下請けというのは、上にいる会社の意向を気にしながら、YESしか言えません。つまり、言われるがままの価格で作って製品を渡すしかない。

金丸:一度NOと言えば、それ以降仕事をもらえなくなるかもしれません。

大山:その状況から抜け出したかったんです。もうひとつは、元請けのことではなく、最終消費者のことを考えてものづくりをしたかった。

続きはこちら

翁 百合氏 日本総合研究所理事長

翁:金丸さんの場合はITですが、金融もITもお付き合いする業種が限られていませんよね。そういう仕事を通じて、世の中のさまざまな業種を見ながら経験を積んでいきたいと思ったんです。だから、外資系の金融機関や金融機関系の研究所などを優先して見て回りました。

金丸:そのなかで日本銀行に決めたのは、なぜでしょう?

翁:ひとつは、広い視野で経済を見ることができそうだということ。それから、就職活動でいろいろな方とお話をしたのですが、魅力的な方が多かったこと。それに、当時は男女雇用機会均等法が施行される前でしたが、日銀では女性も男性と同じように仕事をやらせてもらえる環境でした。

続きはこちら

杉本真樹氏 医師・医学博士

金丸:医療機器は非常に高額なイメージがありますが、私たちの身の回りにあるITツールが、使い方次第でイノベーションを起こせるんですね。

杉本:そうなんです。技術の進化は本当に目覚ましくて、たとえば現実の世界に半透明の3D映像を重ねて映し出すゴーグルがあるのですが、これを着けると、臓器の立体的な映像が目の前の空間に現れます。その臓器の向きや大きさを自在に操れるだけでなく、複数の医師で同時に見ながら、「この部分を切開しよう」と打ち合わせをすることもできます。

金丸:お話だけ伺っていると、近未来のようです。

杉本:よく「最先端だ」と言われますけど、人の臓器は立体、つまり3次元ですよね。だから私としては、視覚的にもより自然な形に近づいていっているという感覚なんです。

続きはこちら

冨田 勝氏 慶應義塾大学先端生命科学研究所所長

金丸:冨田さんは、はまったら何でも徹底的にやるんですね。

冨田:インベーダーゲームも改良したらもっと面白くなるのになあ、と思ってゼミの先生に聞いたら、「マイクロコンピュータでできているんだよ」と。驚きました。それまで「コンピュータはつまらない」と思っていたから。

金丸:なぜつまらないと思っていたのですか?

冨田:大学2年のときに情報処理実習という必修科目があったんですが、頑張ってプログラムを書いて、円周率下4桁まで計算したのに、プリンターから出てきたのは、数字が1行だけ。何が面白いんだろうと思いました。

続きはこちら

坪内知佳氏 萩大島船団丸代表

金丸:萩大島船団のビジネスモデルをうちでもやりたいと、日本各地の船団や漁師から相談を受けているそうですね。

坪内:はい。高知県須崎市では船団を結成しました。北海道、福井、鹿児島でも同様の動きがあり、漁師たちに請求書の書き方から販路の開拓まで、あらゆるコンサルティングを行っています。事業の幅を広げていくため、2014年には新たに「株式会社GHIBLI」を設立しました。全国の自治体や船団から視察の問い合わせも多いので、GHIBLIでは旅行代理店の免許を取り、スタディーツアーも企画しています。それに真珠の仕入れ・デザインから加工・販売までを一挙に手がけるジュエリーブランドも立ち上げました。

続きはこちら

おすすめ記事

もどる
すすむ

東京カレンダーショッピング

もどる
すすむ

ロングヒット記事

もどる
すすむ
Appstore logo Googleplay logo