2020.03.12
フォロー・ミー! Vol.10―人生は選択の連続であるー
人は何を基準に「選択」するのだろうか。
安定・お金・愛?
29歳の岐路で、自分の選択基準を“安定”から“好き”に変えた女がいた。
何かを掴むために自ら動きだしたものは、運命すら変える力を持つ。
インフルエンサーのマネージャーという未経験・異業種の世界へ飛び込んだことにより、
平凡だった彼女の運命は、周囲を巻き込みながら大きく動き始める・・・。
「フォロー・ミー!」一挙に全話おさらい!
第1話:「いいね!」が欲しくてたまらない。圧倒的フォロワー数を誇る、23歳美女の裏事情
今回揉めているのは、オーガニックコスメで高い評価を誇る企業「コスメ・チッタ」の新作「Berry love」の広告案件についてだった。
事前の打ち合わせで合意できていたはずなのに、実際にカナが撮影した画像をみて、クライアント側が画像の加工に難色を示してきたのだ。
「前のマネージャーの時は、こんなこと起きなかったよ!ねえ、梓さん、ちゃんとこの仕事してる?」
会議室で足を組みながら、カナが梓に詰めよる。カナが梓を頼りなく思っているのには、理由があった。
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第2話:「この仕事向いてないよ!」上司の言葉に傷つく29歳女を救った、男の言葉
「『コスメ・チッタ』の担当者は、カナさんの撮影した画像を投稿してもいいって言ってくれました…」
「それは結果オーライってやつだろう?お前一人の判断で動くことじゃない。それに、担当者を説得できなかったらどうするつもりだったんだ。うちとの信頼関係を完全に失うところだったんだぞ!」
カナと『コスメ・チッタ』、双方のためにと思い、居ても立ってもいられなくなりとった行動だった。
「前職が銀行員だったから、真面目で礼儀正しいところが長所だと思って採用したけど、後先考えずに行動するなんてマネージャーには向いてないんじゃないか?」
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第3話:「デート中に仕事の電話が・・・」若手社長との恋愛チャンスを逃す女
「はろはろはろー、今日も元気に『まほまほチャンネル〜』」
『Cut-Co.』の社内にあるミニスタジオでは、YouTuberとして中高生から人気を誇る現役高校生・真帆のYouTubeライブ配信が行われていた。
黒髪のロングヘアーとすらりとした手足、モデル顔負けの高身長でどんなファッションも着こなす真帆は、その美貌と落ち着いた雰囲気とはうらはらに、YouTubeではおちゃめなキャラクターで、商品紹介やどっきり企画などの動画を配信している。
そんな真帆のマネージャーを担当しているのが、梓と愛菜だ。
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第4話:「仕事を辞めたい…」プライベートを犠牲にする生活に、限界を感じた女を救った言葉
金曜日の三茶は、深夜とは思えないくらいに賑わっている。
真帆の家を出て、三軒茶屋駅に向かっている途中、愛菜に「1杯だけ付き合ってもらえません?」と誘われ梓は、『トロワ』でワインを飲んでいた。
早々に1杯目のビールを飲み干した愛菜は、「ここだけの話なんですけど」と前置きをし、「私、この仕事そろそろ辞めどきかなって思ってるんですよ」と梓に本音を漏らした。
「えっ、なんで?愛菜さん、インフルエンサーや社長から信頼あるし、実績もあるのに?」
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第5話:「彼氏いるの?」久しぶりの質問に浮かれる女を、突き落とした出来事とは
梓は、『THE THEATRE TABLE』でランチをしながら拓郎と打ち合わせをしていた。
「週末のお台場なんて、デートの約束みたいだよね。楽しみになってきちゃった」と呑気なことを拓郎が言い出す。
「原田さん、これ仕事ですから!」
拓郎は、梓の言うことなんて聞いていないかのように、屈託のない笑顔で質問をしてくる。
「そういえば、広瀬さんって彼氏いるの?」
「えっ?」
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第6話:「ただの同僚だと思っていたのに…」2人が急接近した、休日出勤の出来事
ー原田さんって、ただの体育会系だと思ってたけど、実は人のことをよく見てるし気遣いやさんなんだなぁ。
すでに日が傾きかけている砂浜で、移りゆく空の色に照らされたレインボーブリッジや東京タワーを見つめる拓郎と梓。
「きれい…」
仕事で来ていたことなんてすっかり忘れて梓は拓郎との時間を味わっていた。言葉にはしないが、拓郎も同じようにこの時間を楽しんでくれている空気が2人の間に流れる。
「…もし良かったらさ、このあと夕飯も一緒にどう?」
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第7話:「あんなにいい雰囲気だったのに…」。男の態度が急に冷たくなった理由とは
「新しく担当する渉(わたる)さんの資料を読んでたら、ついつい遅くなっちゃって」
あくびをかみ殺した様子を見られた梓は、恥ずかしそうに答える。渉は、愛菜から引き継いで梓が担当することになっているファッション系のインフルエンサーだ。
「じゃ、今日の渉さんとの引き継ぎミーティングバッチリですね」
そう言った後、愛菜は小声で梓に耳打ちする。
「渉さん、ちょっと気難しい人なので後で詳しく説明しますね。コツさえつかめば上手くマネージメントできますから!」
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第8話:「もっと近づきたい」社内で惹かれる男に、急接近したい女がとった行動とは
「初めてです~。それにしても、すごい雰囲気ですね!」
大きな声を張り上げて、梓は答える。二人は、過去に渉に案件を依頼してきたアパレルブランドの新作発表のパーティーに訪れていた。
有名人の姿もちらほら見かける会場で、梓は緊張気味にあたりを見渡す。
しかし、そんな緊張を悟られないように、「渉さん、早速ですが、PR担当者の方にご挨拶しましょう」と梓はテキパキと提案する。梓は渉とともに招待客をかきわけ、担当者の元へと歩きだした。
第8話の続きはこちら
第9話:社内恋愛を制すのは、“男のピンチを救える女“。29歳・崖っぷち女の戦略
梓は、緊張しながら会議室で上司の小林を待っていた。沙穂の直近の活動や、クルーズ会社で起用した件をまとめた資料は、事前に準備して小林にメールで送ってある。
「沙穂の契約を解除する」と言った小林の意見を撤回してもらうために、彼女を事務所に所属させておくメリットについて、わかりやすくまとめたものだ。
「お疲れさま」と言いながら席に着いた小林に、梓は簡単に挨拶をし、早速書類を手渡した。
「これ、事前にもお送りした沙穂さんについてまとめた資料です」
第9話の続きはこちら
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「追いかけない方が、上手くいく」29歳女が、知らぬ間に恋愛ルールに則ったら…
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Vol.8
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2020.02.21
Vol.7
「あんなにいい雰囲気だったのに…」。男の態度が急に冷たくなった理由とは
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