日常を豊かにする店 Vol.5

円山町にあるイタリアンがコスパ最高で使える!5,000円コースの満足感はすごい

予約の取れないハイエンドなレストランばかりを追うことに疲れたという声もちらほら聞こえた2019年。

その声に反応するかのように、今年はリーズナブルな良店が増えてきた。

価格とクオリティを両立したレストランに通えば日常がより豊かになっていくはずだ!

渋谷駅から円山町へ。店内に入ればそこは別世界に来たかのようなスタイリッシュさ。カウンターはライブ感満載、奥のソファ席や入り口すぐのテーブル席は少し高くなっており、空間を俯瞰しながら落ち着いて過ごすことができる


コスパ最強な円山町の隠れ家イタリアン
『スーペル トラットリア リト』

「ダサい響きがよかったんです」とオーナーシェフの市川大介さんが選んだ店名は『スーペル トラットリア リト』(スーペルはイタリア語でSuperの意味)。日常使いして欲しい店だから店側も格好つけない。

「短パンとサンダルで来てもいいんですよ」とまで言い、提供するコースは5,000円から。21時以降はちょい飲みもありと言う。そこまでくだけながら本質を追求する料理は人を贅沢な気持ちにさせてくれる。

鴨が7割のハンバーグは下に菊芋が敷かれ、赤ワインソースに半熟卵、ミモレットが添えられたボリューム満点の名物。ナイフを入れれば肉汁が溢れ出す!


市川さんはイタリアで2年を過ごし郷土料理とクラシックを学び帰国。その経験も活かしトラットリアとリストランテの中間の料理を提供すると謳うが、コースを食べれば明らかに価格以上だ。

6時間煮込んだスープはひと皿に鯛が丸ごと1匹使われ超濃厚。ハンバーグは鴨を主役に鹿と黒毛和牛、豚肉、うさぎのレバーも入り、ジューシーなパテといった食べ心地でワインを加速させる。


イタリア・リグーリアのズッパ・ディ・ペッシェを鯛で作ったスープは、鯛しか使っていないのに濃厚で奥深い味わい!

とろりとしたスープに食感のよい甘鯛の鱗焼きがのっているのも嬉しい。


バケットの上に乗っているのは、フォアグラにクリームや牛乳を合わせたフォアグラプリン。今の季節は柿と合わせて。

イタリアを中心に各国からワインを選ぶのはシェフと高校のラグビー部時代からの付き合いになる金子和之さん。6種のワインペアリングは45mlで¥2,500、90mlで¥4,000と破格。ちょっとだけ飲みたい人も楽しめる


ある意味ここのコースは最高峰のつまみであり、ワインも良心的価格なので思う存分、晩餐をお楽しみあれ!

コースは前菜盛り合わせに始まり、温菜、スープ、肉のメインディシュ、パスタ2種類(各少量)、ドルチェとカフェ計7皿で¥5,000という、信じられない内容

看板はなく、シンプルで大人の雰囲気のエントランス。この無機質さがお店への期待感を煽る

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