東京男子図鑑 Vol.7

「今に見てろよ」。エリート商社マンの肩書きを捨てた男に向けられた、女たちの露骨な冷笑

−女なんて、どうせ金を持ってる男が好きなんだろ−

そんな風に思うようになったのは、いつからだっただろう。

慶應義塾大学入学とともに東京に住み始めた翔太は、晴れて慶應ボーイとなるも庶民とセレブの壁に撃沈

さらには付き合い始めた1歳年上の女子大生・花純が、お金持ちのおじさんに群がるいわゆるビッチだったことが判明。その悔しさをバネにした翔太は、大手総合商社の内定を勝ち取る

若手の間は苦汁を飲んできた翔太だったが、28歳でついにモテ期到来

ところが初めて結婚を意識した女性・みな実にはあっさりプロポーズを断られ、シンガポール駐在から戻ると、同期・コジマが自分より先に出世していた

「このままじゃダメだ」と焦る翔太は、一旗揚げて見せると意気込み、大学時代の同級生・一馬がCEOを務めるベンチャーに転職した

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商社の看板を捨てた35歳、泥水をすする覚悟で挑む新たな挑戦


「アンドエバー…?へー、なんの会社?」

ようやくアポにこぎつけた営業先で、頭の悪そうな20代の若造が僕にタメ口をききます。

−おい、お前。俺は総合商社出身のエリートだぞ。

そんなセリフが喉元まで出かかりますが、ぐっと堪えて笑顔を作る。エリート街道のど真ん中を生きてき......


この記事へのコメント

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No Name
わかりやすいヤツだなw
2019/10/26 05:0887返信6件
はる
泥水飲む覚悟と言っておきながら、総合商社出身というステータスにしがみついているあたり根が深いね~(^-^)物差しを変えながら永遠にマウンティングを続けるつもりなのかな。
てか、以前に、たくやとかいう総合商社勤めの人生ストーリーあったと思うのだけれど、それとほぼ一緒じゃない?
2019/10/26 05:5266返信1件
No Name
このシリーズって東京女子図鑑もそうでしたが、主人公が痛々しく感じつつもところどころ共感してしまう、そんな楽しみ方をする連載じゃないでしょうか。
2019/10/26 05:3752
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