東京男子図鑑 Vol.3

若手商社マンを襲った絶望。背伸びした記念日デートで、彼女に言われた屈辱のセリフとは

−女なんて、どうせ金を持ってる男が好きなんだろ−

そんな風に思うようになったのは、いつからだっただろう。

慶應義塾大学入学とともに東京に住み始めた翔太は、晴れて慶應ボーイとなるも庶民とセレブの壁に撃沈

さらには付き合い始めた1歳年上の女子大生・花純が、お金持ちのおじさんに群がるいわゆるビッチだったことが判明。

その悔しさを就職活動に向け大手総合商社の内定を勝ち取るが、若手商社マンの現実は、夢見ていたものとまるで違っていた。


商社マンになってもモテない男の絶望


商社マンがモテるというのはただの都市伝説だったのでしょうか。

社会人1〜2年目、まだ下っ端でこれといった仕事もない頃の僕といえば、商社マンという肩書きこそ手に入れたものの、その実は相変わらずの低空飛行でした。

丸の内OLやCAから、当然、食事会の誘いくらいはあります。しかしどうも女の子たちが盛り上がらない。

その理由を、僕は寮暮らしのせいにしていました。

「どこに住んでるの?」という質問は食事会の鉄板です。仕方なく「高井戸に寮があって…」と答えるわけですが、その瞬間、彼女たちの熱量が一気に下がるのがわかる。

そりゃそうだ。高井戸の寮になんぞ誰も好き好んで行くわけない。…まあ、そもそも高井戸の寮は女人禁制なのですが。

そんなわけで、女の子をどうこうしようと思うならホテルを使うほかないわけですが、まさかプライドの高い彼女たちをラブホに連れていくわけにも行かない。

財布を痛めてもシティホテルを取るべきか否か。

しかしそんなしょうもない駆け引きをしている間に、女の子たちは突如冷静になってしまい万事休す、となるのが常でした。まさか僕の頭の中を見透かしているわけではないと思いますが…。

そんなある日。またしても何の収穫もなく意気消沈して寮に戻った夜、僕はさらなる絶望に突き落とされたのです。

同じ食事会に参加していた同期きってのイケメンが、あろうことか女の子を連れ込んでいるではないか…!

しかも彼女は、僕も1番可愛いと思って目をつけていた子でした。

僕がもう一軒行こうよと誘ったときには「明日朝から用事があって、早く帰らなきゃなの」なんて体良く断って来たくせに。

−なんだよ、結局顔かよ…。

どう贔屓目に見てもイケメンの部類に入らない僕は、商社マンになってもなおモテない自分を認めるしかありませんでした。

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