騙されたのは女か、それとも男か?
「恋」に落ちたのか、それとも「罠」にはまったのか?
資産200億の“恋を知らない資産家の令嬢”と、それまでに10億を奪いながらも“一度も訴えられたことがない、詐欺師の男”。
そんな二人が出会い、動き出した運命の歯車。
◆これまでのあらすじ
詐欺師の罠をかわしたかに見えた智だったが、仕事の大舞台でのトラブルを詐欺師に救われた智は、ついに男に心を許してしまう。そして夫との関係が悪化する中で、ついに詐欺師に投資の話を持ちかけられるが…。
「あ!良かった、間に合った!」
打ち合わせを終え、小川さんと一緒にエレベーターを待っていた時、後ろから聞こえた声に、私はドキッとしながら振り返った。
富田だったからだ。
にこやかに手を上げた小川さんに、富田がにこやかに近づいてくる。
「神崎さん、そんな心配そう......
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この記事へのコメント
2人も詐欺師だよ。