2019.08.25
東京ハイエンド妻 Vol.12—上には上がいる。
それが、この東京という街の永遠に変わらない現実だ。
世帯年収3,000万以上なんて当たり前。東京の中でも頭一つ抜きん出て資産を保有する“ハイエンド・ゾーン”に生息する女たちが、東京に数多く生息している。
この連載では、“ハイエンド・ゾーン”にいる女たちの生態をお届けしよう。
「東京ハイエンド妻」一挙に全話おさらい!
第1話:中流サラリーマン家庭出身のコンプレックス。年収3,000万以上に固執した女の執念
埼玉県出身の彼女だが、高校までは公立校に通い、大学から青学へ。一時期はアナウンサーも目指していたが、試験で落ちて諦め、IT関連の会社へ就職した。
そして現在の夫・真弘と7年前に出会い、6年前に結婚。5歳になる愛息子と、現在は六本木一丁目のタワーマンションに暮らす・・・と、聞けば聞くほど完璧な人生だが、実は彼女は、真弘に出会う前は洋服にお金を使いすぎて、生活もギリギリだったというから驚きだ。
「20代の頃の私が見たら、ビックリするでしょうね。こんな生活を送れているなんて」
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第2話:凡人には分からぬママ同士の格付け。年収3,000万以上の夫を持つハイエンド妻たちの事情
肌ざわりの良さそうなベージュのサマーニットに、麻素材のタック入り白パンツ。そして手元にはカルティエのダイヤ入りLOVEブレスにバーキン30。茶系の小物類と日焼けした肌が非常にマッチしていて美しい。
「オシャレをすることが、昔から好きなんです」
サバサバと話す紗理奈の娘は、現在6歳でインターナショナルスクールに通っている。
既に只者ならぬオーラを発している紗理奈だが、どうやって今の華やかな生活を手に入れたのか、じっくり話を聞かせてもらおう。
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第3話:元グラビアアイドルの戦略。ハイエンド妻となり、全てを手に入れるまで
今回話を聞いたのは、10代の頃から芸能界で生きて来た綾乃、29歳だ。待ち合わせ場所の『TWO ROOMS GRILL|BAR』にやって来た彼女の顔に見覚えはなかった。
小柄で、ショートヘアにしているせいかその顔はとても小さく、手足は驚くほど細い。肌も陶器のように美しく、さすが“元芸能人”と感心してしまった。
「芸能界は、結婚を機に引退しました。未練がなかったかって?全く、ですね。売れないタレント活動を地道に続けているよりも、夫の妻になった方がはるかに良い暮らしができるのは目に見えていましたから」
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第4話:名家に嫁いだハイエンド妻の苦悩。資産と引き換えに失ったものとは?
MIKIMOTOのパールネックレスに控えめな結婚指輪。黒のひざ下丈スカートに、黒の上質な半袖カットソーという凛とした佇まい。
祥子自身も実家は田園調布で、小学生の頃から東洋英和に通っていたという良家出身であると聞き、妙に納得してしまった。
そんな絶対安泰の名家で、家柄も良く、現在は専業主婦でお花や茶道に通う、悠々自適の専業主婦生活を送っている祥子。
これだけ聞くとかなり楽しそうだが、実態は非常に厳しい世界だそうだ。
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第5話:「これを買わないと疎外される」ハイエンド妻たちの椅子取りゲームとは?
「私の夫の稼ぎなんて、友人たちの夫と比較したら雀の涙のようなものです」
夫の年収と妻たちの格付けには、相関関係がないとは言い切れない。しかし桃子は、夫の年収がハイエンド妻のグループ内ではそう高くないにも関わらず、一目置かれる存在なのだ。
キリッとした目鼻立ちに、まっすぐ伸びた長い足。モデルのような体型にシンプルなモノトーンコーディネートがよく似合っている桃子だが、決してその見た目だけで這い上がり、現在の立ち位置を手に入れたわけではないという。
桃子が、夫の年収や見た目に関係なく、ハイエンド妻グループ内でトップに君臨できたのは、ある戦略が功を奏したと言うのだ。
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第6話:「夫が、誰と浮気しようが構いません」“セレブ妻”に固執する、元キー局女子アナ35歳
「退社時は、セレブ婚だ、と相当騒がれましたからね」
有香の言う通り、夫の泰平はIT会社の社長をしており、住まいは元麻布の超高級低層マンション。また3歳と5歳の可愛い息子がいる。
「そうですね…。多分、私は女性としての幸せを、全て手に入れたのかもしれません」
だが話を掘り下げていくと、全てが“順風満帆”とはいかないようなのだ。
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第7話:“29歳、駆け込み婚”で全てを手にしたはずだったのに...結婚2年目の女が悟った理想と現実
「夫の祖先は元々土地持ちで、家業は不動産関連の仕事をしています。それ以外にも彼は酒造系の販売会社を立ち上げ、現在はそちらをメインで行っているのかな。また地元活性化のために諸々の投資も行っており、とにかく手広く事業を展開していますね」
家の写真を見せてもらったところ、広大な敷地内にそびえ立つ“屋敷”という表現が相応しいような壮大な家だった。
「夫も優しいし、何不自由なく暮らしています。でも・・・」
当時、かなり港区界隈で遊んでいたという噂もある美紗子。岡山に嫁いだにも関わらず、ほぼ東京で暮らしているという現在の暮らしぶりを伺うと共に、今の結婚に至った経緯を教えてもらおう。
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第8話:「妻の座だけは絶対に譲りません」全てを与えられてきた15歳年下妻の報復
「私、専業主婦なんです。なので息子の送迎と家事が、日々の主な業務です」
田園調布に家を構え、夫と現在10歳になる息子と3人暮らし。海外にも頻繁に行っているようで、今年の夏も息子は海外のサマースクールに行く予定だという。
「私の周りでは、サマースクールはもはや当たり前。幼い頃からネイティブスピーカーのいる環境に慣れさせてあげることは、親としての責任かなと思います」
子供もスクスク育ち、正に“優雅な専業主婦ライフ”を送っている麻理恵。しかし何故だろうか。どこか物憂げな空気が漂っているのだ。
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第9話:「女が稼いで何が悪いの?」世帯年収4,000万以上、すべてを手に入れた妻の葛藤
身長が高く、パンツスーツがよくお似合いだ。艶やかで綺麗にまっすぐ伸びた黒髪が、凛々しい雰囲気を惹き立てている。
麻布十番のタワーマンションに住み、現在美容系の会社を自身で経営している彼女の年収は、夫と同じく2,000万円を超えているという。その上、2歳になる可愛い息子もおり、愛する夫は年下のイケメン。
共働きの夫婦らしく、教育費と生活費は折半して支払う・・・となんとも理想的なライフスタイルを確立している。
しかし、一見全てを手に入れているようにみえる香織だったが、“稼げる能力がある女性”ならではの葛藤が垣間見られた。
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第10話:「どこで産んだ?」セレブ病院での出産から夏休みの予定まで、格付けし合う女たち
「今は六本木のレジデンスに住んでいますが、来月代官山に引っ越す予定です。基本的に車移動なので電車とか一切乗らないですが、都市部が好きで」
元々、美容関連会社の手伝いをしたり、知り合いの会社で“何となく”勤めていたという愛子。そんな愛子が年収8,000万の夫を手に入れハイエンド妻となった経緯を聞いてみた。
そして、話を聞き進めていくうちにハイエンド妻たちの間には、暗黙の“グループ分けルール”が存在することが明らかになった。
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第11話:「夫の稼ぎに甘えてます♡」夫の収入を美容につぎ込み、“美容家”としてキャリアを築いた女
「一応、職業柄綺麗にしておかないと説得力がないので(笑)」
そう上品に微笑む真衣。左手の薬指には大きなダイヤが付いている指輪が光っており、明らかに生活力の高さが伺える。
「美容がね、好きなんですよ。趣味みたいなものですね」
しかし、独身時代は今のような華やかさはなく、“どこにでもいる女の子”だったそうだ。そんな彼女が、現在の地位に登りつめた方法を聞いてみた。
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