12星座の女たち Vol.10

理想の男との結婚に、まさかの“黄色信号”?壮絶な人生を生き抜く山羊座女の宿命

人生には思いがけない出来事が、いくつも用意されている。

良いことばかりが人生ではない。

受け止めきれずに取りこぼしてしまうこともあるだろう。時には呼吸ができないほど苦しい時もある。

そんな困難に直面し、心が折れてしまいそうになった時、ほんの少しだけ背中を押してくれる存在に出会えたら、人生は好転していくのかもしれない—。

これは生まれ月の違う12星座の女たちが、ある存在をキッカケに自分を取り戻していくストーリーである。

前回は、変わった男ばかりに恋をしてしまう“射手座の女”を紹介した。今回は―。


名前:安西千里子(31歳)
誕生日:12月30日
職業:日系小売企業 バイヤー
住居:上石神井

Case.10 逆境に強く、努力家の山羊座の女


ゴールドの扇マークが目を引く招待状、濃いピンクのシャクナゲに、『ベッジュマン&バートン』の紅茶と焼き菓子。

結婚式のために準備したのは、自分が大好きなものばかり。それなのに、千里子の心はちっとも弾まない。

三か月後、千里子はついに夢にまでみた花嫁になる。

憧れていたマンダリンオリエンタルホテルでの挙式が、目前まで迫っているのだ。

目の前に並んでいる、ジェニーパッカムのヘッドアクセサリーだって散々悩んで選んだはずなのに。

揃えたものはすべて完璧だったのだが、千里子の心を覆うのは言葉にしがたい感情だった。それを振り払うように、千里子は何度も自分に言い聞かせる。

―大丈夫、絶対何もかもうまくいく…

「よく、お似合いですよ。」

散々迷って決めたウェディングドレスの試着をしていると、スタッフの女性から声をかけられる。

「ええ…、ありがとうございます。」

婚約者である明石章介に『レストラン タテル ヨシノ 銀座』でプロポーズされた時は、涙があふれて止まらなかった。

ビジネススクールで出会った彼は、規模は大きくないがアプリゲーム会社の経営者でもある。けれど決して気取らず、おおらかな性格で、心配性の千里子をいつもメンタル的にサポートしてくれる。

ようやく、自分の人生が報われたような、そんな気になった。

全てが、完璧―。

しかし、ほんの些細な違和感を、千里子は振り払うことが出来ずにいた。

モヤモヤした気持ちを抱えながら、姿見に写るウェディングドレス姿の自分を眺めていると、スマホが鳴った。

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