浪費の女王 Vol.3

「私の金銭感覚はおかしいの?」買い物が生きがいの女に、彼氏から押された“異常”の烙印

買い物は、魔法だ。

流行の服と良質な宝飾品を買えば、美しい自分になれる。

贅沢なエステや極上のグルメにお金を費やせば、優雅な自分になれる。

女は買い物という魔法を使って、“なりたい自分”を手に入れるのだ。

ならば、どれだけ買っても満たされない女は一体何を求めているのだろう―?

32歳にして年収1,200万円を稼ぐ紗枝は、稼いだお金を存分に買い物に使う「カッコイイ女」のはずだった。

しかし、紗枝の向上心にも似た物欲は恋人・慎吾とのいさかいをキッカケに徐々に歪み始める

カードが停止するまで買い物をしてしまった紗枝は、ついに慎吾に禁断の借金の申し込みをしてしまうのだった


「お金、貸してもらえないかな…?」

その言葉を発した途端、紗枝を抱きしめていた温かな腕の力がゆるんだ。あけすけな言い方で慎吾の機嫌を損ねたと感じた紗枝は、慌てて説明を重ねる。

「30万、ううん、20万円。今度の給料日まででいいの。再来週には絶対返すって約束する。取り置きし......


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