この愛のない世界で Vol.8

「別に、遊びじゃないから」西麻布の路地裏で強引に抱き寄せてくる男を、女が拒まなかった理由

昔は、もっと簡単に人を好きになっていた。
愛することなんて、当たり前のようにできていた。

でもいつからだろう・・・?恋をすることがこんなにも難しくなったのは。

この東京砂漠で、果たして本物の愛は見つかるのだろうか―?

「誰も人を好きになれない」と悩む倉松美佳(30)は、とりあえず“いい人”の鈴木次郎とデートしたが心は動かない。

その一方で、次郎とは正反対の遊んでそうな男・祥太郎から突然キスをされ戸惑い始める。そんな中、元婚約者の慶太の婚約を知ったのだが・・・


麻布十番にある、和食料理『暗闇坂 宮下』のカウンター席で、気づけば、本日2合目となる日本酒が既に空いていた。

「美佳さん、何かあったんですか・・・?」

隣に座る次郎が私のお酒のピッチの速さを心配してか、顔を覗き込んできた。

「あ、大丈夫です!すみません、ちょっと仕事......


この記事へのコメント

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No Name
断然!次郎派!
2019/02/06 05:2099+返信6件
No Name
そして愛のない世界というほど、色恋から遠ざかっているわけでもない
2019/02/06 05:3199+返信3件
No Name
これ結局祥太郎は惚れてて真面目男になりました。めでたしめでたし。みたいになるんだろうけど、実際こいつがいたらロクなもんじゃない。絶対モテるし浮気するし、苦労するよー。
2019/02/06 05:5091返信3件
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