みりんと俺 Vol.3

無性に食べたくなってナポリタンを作った非リア男子が、その写真をLINEで送った相手は?

半同棲していた彼女が、「他に好きな人ができたの」と言い、俺の部屋を出て行った。

洋服や化粧品など彼女の荷物は、知らぬ間にダンボールにまとめて送られていた。

そんな彼女の気配が98%消えたガランとした部屋で、気を紛らわすために開けた、キッチンの戸棚。

そこにあったのは調味料。料理をしない俺には関係のないものだと思ってた。塩や胡椒は食べる時に使うのでわかる。ただ「みりん」だけが見覚えがなかった。

部屋に残された、みりんと俺。

みりんを見て、料理ができるようになると、何かが変わるかもしれない。そう思ったんだ。

料理を始めようと決意し、初めて炒飯を成功させて気分を良くした健太郎。次に挑戦する料理は…?


仕事に邁進する健太郎「男は別フォルダ、女は上書き保存」


初めて作った炒飯は大成功だった。

気を良くした俺はめきめき腕を上げ、ブログ「オタクSEの料理道」を開設すると月間100万PV突破!書籍化されることになり、発売時のインタビューで記者の質問にこう答える。

「別れた彼女が残していったみりんを使い切ろうとしたのが、料理を始めたき......


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