昔は、もっと簡単に人を好きになっていた。
愛することなんて、当たり前のようにできていた。
でもいつからだろう・・・?恋をすることがこんなにも難しくなったのは。
この東京砂漠で、果たして本物の愛は見つかるのだろうか―?
「誰も人を好きになれない」と悩む倉松美佳(30)は、とりあえず“いい人”の鈴木次郎とデートしたが心は動かない。
その一方で、次郎とは正反対の遊んでそうな男・祥太郎から突然キスをされ戸惑い始める。そんな中、元婚約者の慶太の婚約を知ったのだが・・・
麻布十番にある、和食料理『暗闇坂 宮下』のカウンター席で、気づけば、本日2合目となる日本酒が既に空いていた。
「美佳さん、何かあったんですか・・・?」
隣に座る次郎が私のお酒のピッチの速さを心配してか、顔を覗き込んできた。
「あ、大丈夫です!すみません、ちょっと仕事......
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