34歳、国立大卒の美しき才女、高木帆希(たかぎ・ほまれ)。
「家事手伝い」という名の「無業」で10年もの間、ぬくぬくと過ごしてきた帆希に、突如、降りかかった「父の死」。
年下の彼氏・牧野涼輔の家に転がりこもうとするも別れを告げられ…
二子玉川の兄夫婦の元へと転がり込むも失敗…。
大学時代の友人・瑞樹に援助を求めるも、モラハラ夫との歪んだ夫婦生活を垣間見てしまう…。
マッチングアプリで出会った土井からは、酷い仕打ちを受け…心身共に疲弊しきった帆希は、銀座のバーで出会った記者の真奈と共に現代の〝駆け込み寺″と言われる施設に行くが怪しい実態に気づき東京へ戻ってくる。
そんな帆希は、何故か父・港一が助けた痴漢被害者の桧山泉と奇妙な共同生活を送ることになったのだが…。
「高木さん…ですよね? 初めまして…ユウジです」
六本木の裏路地にこっそりと佇む、シックなカフェ&バー『Café Rouge』。
真紅の壁が印象的な店内。座り心地のよいソファも真っ赤で…戦闘態勢な私にぴったりの空間だ。
声をかけてきた男・ユウジは、泉の友達以上、恋人......
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