ポイズン・マザー Vol.6

「そんな低スペックな男、好きにもならない」。親に結婚を反対された女への、友達からの軽蔑と憐れみ

「親を大事にしろ」

人はそう、口を酸っぱくして言うけれど。
生まれてくる親を、子は選べない。

名誉や金にすがった親の“自己愛”の犠牲となった、上流階級の子どもたち。

代々続く地方開業医の娘として生まれた七海(31)も、そのうちの一人であった。

父の死をきっかけに、母は本性をあらわした。そんな母との関係に苦悩する女の、“幸せをかけた闘い”が幕をあけるー。


父の死後、少しずつ様子がおかしくなっていく七海の母・真由美。開業医の妻というステータスを失った今、娘の結婚に全てを賭けている

一方、七海はベンチャー企業を経営する諒太(29)と結婚前提の同棲をスタートさせる。しかし異常な行動ばかりする母と姉によって結婚を反対された末、七海は家族からの脱却を決意したのだった。


「お母さんには結婚を反対されてるの。でも、私は自分の意思を貫くつもり」

私がきっぱりとした口調でそう言った瞬間、その場が静まりかえり、空気が凍りついたのがわかった。

「七海、どういうこと…?」

皆が、怪訝な顔で私を見つめている。

今日は、高校時代の女友達と銀座......


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