港区女子の終点 Vol.4

やたらと“ヨガ講師”に転身する港区女子。蟻地獄のような港区の呪縛から解き放たれる、最終手段とは

港区女子。

それは港区に夜な夜な集う、得体の知れない女性たち。

煌びやかで豪勢な生活を送る彼女たちだが、いつか“強制的に”この街を卒業する時がやってくる。

果たして、その後の人生は、幸せなのだろうか?

これまでに、20代で甘い蜜を吸い過ぎた女実家に戻った女、戦略的に年収2,000万の夫と結婚した女などを紹介してきた。

甘い蜜を存分に吸った、港区女子の末路とは・・・?


ずっと、自分が嫌いだった。
いつも、自分を好きになりたかった。

自信満々なフリをしながら本当は自信なんてなくて、いつも誰かと比較していた。

そんな私が港区から離れたとき。

“自分が嫌い”という呪縛から解き放たれた心はふわりと軽くなり、初めて自分らしく歩める道を見つけられた気がした。



「晴美さんって、八代さんの彼女さんなんですか?」

『1967』のテラス席に着いた途端、隣に座る若い女の子が唐突に核心をついてきて、思わず私の笑顔は引きつる。

「まぁ、一応・・・」

「へぇ〜そうなんだ。まぁ、こんなスタイルの良いお姉さまには敵わないか」

一人でテキーラを煽って飲む若い女の子・エリを見ながら、私は少し微笑ましい気持ちになる。

テーブルを囲っている8名ほどの男女は、既に相当出来上がっているようだ。皆楽しそうに顔を赤らめながら和気あいあいと楽しんでいる。

「八代さんのこと、好きなの?」

周りの人に聞こえないように、そっとエリに尋ねる。八代は私の彼氏ではあるが、他に女性がいることも知っている。また、そんな類の話かと思っていた。

「いえ、別に好きではありません!でも晴美さん見てて、私もそんな暮らしがしたいなぁ〜と思って」

呆気にとられる私をよそに、エリは一人で話し続ける。

「港区では学歴とか関係なく、女は若さと美貌さえあれば幸せになれるんですよね?晴美さんみたいに」

エリの屈託のない笑顔に、何も言えない自分がいた。

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