ノリオとジュリエット Vol.11

結婚に、恋や愛は必要ない。格差婚の現実に打ちのめされた、平凡すぎる男の絶望

ゲーム機器メーカーの京都本社に勤める一ツ橋紀夫(ひとつばし・のりお)は正真正銘の庶民。

“普通”で平凡な日々を送る紀夫が出会った美女・萬田樹里(まんだ・じゅり)は、なんと全国に名を轟かせる老舗和菓子屋のひとり娘。

そして次第に距離を縮めていくふたりを悲劇が襲う。密かに出かけた一泊旅だが、樹里の許嫁・貴志にすべてを知られてしまっていたのだ。

貴志は紀夫の家にやってきて「手切れ金500万で樹里と別れてほしい」と迫る

一旦は身を引く紀夫だったが、家を出てきたという樹里を受け入れ、ふたりは束の間の蜜月を過ごす。

しかしやはりきちんと話をしなければと、紀夫は樹里の両親に会いに行くことにした。


両親との面会


紀夫は先頭を切って、老舗フレンチ『おがわ』の2階へ足を踏み入れる。

そこにはすでに、樹里の母親らしき和服姿の女性と、父親らしく堂々とした態度で座るジャケット姿の男性がいた。

「初めまして、一ツ橋紀夫と言います。今日は、お時間をいただきありがとうございます」

固い表情......


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