セカンドの逆襲 Vol.10

「私は、負けない」セカンド女の弱った復讐心に火をつけた、本命彼女の挑発的なSNSとは

ー夢は極上の男との結婚。そのためには、どんな努力も惜しまない。

早川香織、26歳。大手IT企業の一般職。

世間は、そんな女を所詮「結婚ゴールの女」と馬鹿にするだろう。

しかし、先入観なんぞに惑わされず、彼女の“秘めたる力”をじっくりと見届けて欲しい。

vsハイスペ男との熾烈な戦いを...!

最高の彼氏だと信じていた拓斗にとって、実は香織はセカンドだった。パリへの失恋旅で出会った塚田雅也から、香織の持つ凄い可能性を指摘される。香織は偶然出会ったサブバッグで、起業を考えるが…。


「君に起きている最高にラッキーなこと、それは…」

塚田雅也は思わせぶりに一呼吸置いた。けれど香織は正直、先ほどから彼の言葉に付いていけていなかった。

自分が思いつきで言った「誰でも簡単にデザインできる、オリジナルのサブバッグ」の話に対して、雅也に「起業するのもいいんじゃない?」と予想外に言われた。その上、何となく勢いで「したい!」と答えてしまった。

しかし、そんなことが本当にできるのだろうか?しかも、雅也の言う“最高にラッキーなこと”など、全く思い当たらない。

香織はじっと我慢して、雅也からまたどんな言葉が飛び出すのかを静かに待った。

「最高にラッキーなこと。それは、僕に出会ったことだよ」

予想外の答えに、香織は思わず「へっ…?」と変な声が出てしまった。

―この人はやっぱりおかしい人…?それとも、新手のナンパ…?

「ハハッ、そんな怪訝な顔しないでよ。これでも僕は、結構人脈があって、色々と物知りな方なんだ。でもまさか、君が本当に起業の方向に行くとは思わなかったけど…」

―ふうん、人脈ね…。港区にも人脈自慢するおじさんはたくさんいたけど、何だか少し胡散臭い…。

香織は一瞬騙されているのではないか、と思った。目の前のヒゲモジャのおじさんが、「自分と出会ったことがラッキーだ」と言い切るなんて、相当変な人に違いない。

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