和食店でしっかりコースを食べようとすれば、ひとり1万円はくだらない。
しかし、新橋の『美の』であれば、ふたりで1万円で十分。料理・酒・ムードと三拍子そろって費用対効果も申し分なし。
予約困難も当然の新橋を代表する人気和食店がここだ。
毎月のように通う人も多い人気和食店。立派すぎるコースが3,800円という衝撃
『美の』
場所は、新虎通りを挟んで駅とは反対側。駅前から歩いたなら7、8分ほどの距離だろうか。飲食店が次第に少なくなる中、土壁に木戸という趣ある外観が現れると、ちょっぴり安堵する。
店は、玄関で靴を脱いで上がるスタイルで、抑えめな照明が落ち着いた雰囲気を醸し出している。カウンターはもちろん、すだれで区切られたテーブル席もあり。
ほどよくプライベート感が保たれるから、複数人で酌み交わしたいというシチュエーションにも最適。
料理は毎月内容が変わるおまかせコース1種類のみ。注文にあれこれ悩む必要がなく、会話に集中できるのもメリットだ。
コースの内容は、人気の「自家製豆腐」ともう一品の前菜2種に始まり、お造り・焼き物・椀物・揚げ物・温物に土鍋の炊き込みごはんの9品。盛り付けも美しく、女性のリピーターが多いのもよくわかる。
駅至近とは言えない、飲食店としてはやや不利とも言える立地をものともせず、2013年のオープン以来、連夜満席の理由はここにあり、だ。
コースを絞り込んでいることで無駄を省き、その分金額を抑えているという。
料理のパートナーたる日本酒のラインナップが充実しているのも頼もしい。常時30銘柄以上がそろい、いずれも一合/半合でオーダーが可能。ゲストの男女比はおおよそ半々。
だが、金曜は前もって予約を入れる女性同士のグループが多く、予約困難度が他の曜日以上にアップする。
ただし、至近距離に、同じ内容のコースをいただける支店『美の はなれ』があるので、諦めず連絡を。
この内容、この雰囲気で、この価格。後輩に奢る機会が多いデキるビジネスマンこそ、こういう店は覚えておきたいものだ。
Photos/Shohei Saito, Text/Haruka Koishihara
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