―大好きな吾郎くんが、私と結婚してくれたー
数々の苦難の末に、結婚願望のない男・吾郎との結婚に辿りついた英里。
結婚はゴールでないことなど、百も承知。
しかし、そんな二人を待ち受けていたのは、予想を上回る過酷な現実であった。
愛し合っていたはずの夫婦は、どのようにすれ違い、溝ができてしまったのか。
男女の価値観のズレ、見解の相違、そして、家庭外での誘惑...。
二人は “新婚クライシス”に陥り、夫婦仲はギクシャクしたまま、ついに別居してしまう。そして英里は、後輩・新一から思わぬ告白をされてしまった。
凍てつくように寒い夜の銀座を、英里は逃げるように足早に歩いていた。
都会のど真ん中とはいえ、この季節は酷く冷え込む。さらに雨まで降り出したから、手足はじんじんと痺れるような痛みすら感じた。
急いでタクシーを捕まえようとするが、必死に手を振り上げても車は虚しく素通りしていく......
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この記事へのコメント
松田大先生、私もここぞの時に旦那に使わせて頂きます(笑)
それにしても松田先生今連載中の小説で田中と一、ニを争う人気者!