―大好きな吾郎くんが、私と結婚してくれたー
数々の苦難の末に、結婚願望のない男・吾郎との結婚に辿りついた英里。
結婚はゴールでないことなど、百も承知。
しかし、そんな二人を待ち受けていたのは、予想を上回る過酷な現実であった。
愛し合っていたはずの夫婦は、どのようにすれ違い、溝ができてしまったのか。
男女の価値観のズレ、見解の相違、そして、家庭外での誘惑...。
二人は“新婚クライシス”に陥るが、英里はそんな中、「子どもが欲しい」と宣言する。だが夫婦仲はギクシャクしたまま、二人はついに別居してしまう。
吾郎が家を出て行ってから、数日が経過した。
カチャっと自宅のドアの鍵を開けるたび、英里は胸が軋むような痛みに襲われる。
もともと無駄なモノの少ない彼の部屋は、家主の不在によりさらに無機質さを増している。夫と離れるのは、予想を上回る寂しさがあった。
あれほどすれ違いの......
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この記事へのコメント
結局その辺の女と一緒だったんだなって。