新婚クライシス Vol.9

新婚クライシス:そもそも、彼には“妻”の存在など必要なかった。ハイスぺ夫に尽くし続けた女の限界

―大好きな吾郎くんが、私と結婚してくれたー

数々の苦難の末に、結婚願望のない男・吾郎との結婚に辿りついた英里。

結婚はゴールでないことなど、百も承知。

しかし、そんな二人を待ち受けていたのは、予想を上回る過酷な現実であった。

愛し合っていたはずの夫婦は、どのようにすれ違い、溝ができてしまったのか。

男女の価値観のズレ、見解の相違、そして、家庭外での誘惑...。

二人は “新婚クライシス”を迎え夫婦のすれ違いは深まる。そんな中、英里は元彼・きんちゃんとの偶然の再会に触発され、ついに「子どもが欲しい」と吾郎に宣言する。しかし夫婦仲はギクシャクしたまま、英里は後輩・新一に心を開き始める。


―ふざけるなよ...。

吾郎は高速のランニングマシーンと格闘するように汗を流しながら、英里への苛立ちを募らせていた。

結婚式だの子作りだの、自分に超無理難題を押し付けておきながら、目を潤ませ頬を紅潮させ、フラついた足元で深夜に帰宅した妻。それも、この直近で2回目である。 ......


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