2017.12.23
年収3,000万の夫 Vol.16ー年収1,000万円では、都心で豊かな暮らしを求めることはできない。
結婚後も都心暮らしを視野に据える賢い女性なら、肌感覚として誰もが知っていること。
現実的には年収2,000万円以上あれば...そう考えつつ、年収3,000万円と聞けば浮き足立つ女がいる。
国税庁の「民間給与実態統計調査」から推計すると、年収3,000万以上を稼ぎだすのは、約500人に1人以下。人口の0.2%程度。
そんな経済的に恵まれた男性の妻の座を獲得したのは、一体どんな女たちなのだろうか。
「年収3,000万の夫」一挙に全話おさらい!
第1話:”年収1,000万ゴール”説の嘘。それっぽっちじゃ都心で暮らせない
待ち合わせの『オー バカナル 紀尾井町』のテラス席に現れた真美。グレーのファーストールにミキモトのパールピアス、そして手元にはケリーバッグ、とまさしく女性誌で“理想の妻”として取り上げられそうな雰囲気で登場した。
「夫、弘樹と出会ったのは私が29歳の時でした。最初の印象は...そうですね、神経質そうな人だなぁと。」
おっとりと笑いながら、綺麗に手入れされたセミロングのヘアを掻き上げる真美。声には、余裕がある人特有の滑らかさがあった。
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第2話:ただの同期がまさかの御曹司。無垢な心で掴んだ計算ずくの勝利
「夫、祐一さんと出会ったのは今から約10年前のこと。私が新卒で入った会社の同期でした。」
有名な大手不動産会社の御曹司と結婚した麻衣。どれほど煌びやかで絶世の美女が登場するのかと胸を躍らせていたが、『ザ・ラウンジ』で目の前に座るのは色白で、どちらかと言えば地味顔の女性だった。
「中央大学を卒業後、建設会社に入社しました。そこの同期飲みで“偶然”隣に座っていたのが祐一さん。話が弾み、自然な流れでお付き合いすることになりました。」
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第3話:亭主稼いで留守がいい。夫が稼ぐほど、妻の愛は他へうつろふ
希子の暮らしぶりは、眩い光を放つ大きなダイヤモンドの指輪一つから安易に想像できる。
「でも出会った当時の夫は、スーツのサイズも合っていない、全く冴えない金融マンでした。」
彼と出会った当時、今のような生活は全く想像できなかったと言う。そんな希子の結婚までの道程と、現在の桁外れな生活に至るまでの経緯を教えて頂こう。
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第4話:慶應幼稚舎出身・年収3,000万の夫。凡女子が入れぬ“特別枠”を6歳で手にした妻
二人が出会ったのは、学生時代まで遡る。慶應と聖心の繋がりが強いことは有名だが、その時はまだ顔見知り程度だった。
しかし、2年ほど前に知人に誘われた誕生日会で偶然の再会を果たすとそこから二人の交際が始まり、結婚の運びとなった。
祐一が、典子との結婚を決めた理由はただ一つ。祐一の家系で決められている、“嫁は聖心女子出身以外認めぬ”という家訓に従ったからだ。
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第5話:飾りじゃないのよ、年収は。夫の実情を知らなかった妻の大誤算
年齢が上がると共に確実に周囲の男性は一人、また一人と消えていき、気がつけば良い男は全員既婚者。以前だったら見向きもせぬ男性でも良いからと周囲に漏らし、“妥協案”を探し始めた。
そんな時に、知人の紹介で知り合ったのが現在の夫・淳平だ。決して端正な顔立ちとは言い難く神経質な淳平だが、条件的には悪くない。医者の中でも年収が高いと言われている美容整形外科医であり、且つ本人が経営しているからだ。
「28歳だったら付き合っていなかったでしょう。でも30歳で出会った彼が、私の最後の砦のような気がしたんです。」
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第6話:損して得とれ。割り勘に拒否反応を示す傲慢な女ほど損をする
友希は元々日系の広告代理店にいたが5年前に転職し、現在の職に至る。待ち合わせの『カナルカフェ』に現れた彼女は黒目が美しく、小柄な身体からエネルギーが満ち溢れていた。
意志の強さと、帰国子女が放つ独特のオーラがあり、可愛らしい声はしているものの、言葉の節々に彼女の強さと聡明さが垣間見れる。
「結婚相手は“外資系金融“と狙いを定めている女友達もいましたが、私はその真逆。どちらかと言うと経営者が好きで、遊んでいるイメージが強かった金融系には全く興味がなかったんです。」
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第7話:「こちら側にきたら可哀想」年収1,000万夫の妻を気遣う、年収3,000万夫の妻
「大学卒業前にして、既に一般人には手が届かないような錚々たるメンバーと交流がありました。だからこそ、今の結婚があると思います。」
俗に“社会人デビュー”という言葉があるが、大人になってから急に富と権力を手に入れた男女は厄介な人が多い。その点、女子大生の時から様々な人たちと出会ってきたお陰で、さゆりは人を見る目が養われたと言う。
「24歳くらいの時に、年収が5,000万を超えると幸せな結婚は望めず、年収1,000万では生活できない。年収3,000万くらいがベスト・バランスだと気がついたんです。」
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第8話:「伴侶は25歳までに決めるべし」祖母の教えを守り、手に入れた年収3,000万の夫
篤志の実家は道路工事を請け負う建設会社を代々営んでおり、行政とも繋がりが深い。ある特許技術を持っており、数代先まで一生安泰と言われている家業だ。そんな家庭環境で生まれ育ってきた篤志は当然、親の愛情を思うがままに享受して育ち、何不自由なく暮らしてきた。
一方の里香は地元・九州から上京し、青山学院大学文学部に入学。二人の出会いは、学内で篤志が里香に声を掛けた所から始まる。
「最初の印象は、いかにも内部上がりの東京のお坊っちゃま。自分への自惚れがひどく、私が最も苦手とするタイプでした。」
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第9話:ゼロか100の勝負に挑んだ妻。年収500万の夫の夢と将来に賭けた想い
香織の夫・健太は東京近郊に数店舗構える飲食店の経営者だ。サーフィンが趣味で綺麗に焼けた肌に高身長な彼は、度々雑誌に特集も組まれている。
その風貌と性格の良さで女性からも人気の高い健太。その妻である香織は、長い手足が際立つデニム姿で颯爽と登場した。上質なオーバーサイズの白シャツ、手元にはカルティエのタンク。カバンはFENDIのピーカブー。定番を抑えながらも、トレンドも外していない。
まさに絵になる理想的な夫婦という二人が知り合ったのは、8年前に遡る。
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第10話:傷を舐め合う女子会は無駄なだけ。女の友情を捨てた先に、年収3,000万の夫あり
「年収3,000万以上稼ぐ上位0.2%の人たちは、基本的にその他99.8%の人とは交わらない。なのでその0.2%の周囲に入り込むことが大切かと。」
上京してから、それ以外の層に見向きもしてこなかった。
彼女の結婚への道のりを聞いていると、その計算力の高さに脱帽した。そしてこれが年収3,000万の夫を持つ、妻の強さだと実感することになる。
第10話の続きはこちら
第11話:夫の年収は、私のモノ!!ジャイアンの如く、年収3,000万の夫を搾取する妻
「自分一人で住むには、せいぜい家賃12~3万が限界でしょう。バーキンも買えなければルブタンも好きには買えない。そんな生活、都心では満足できないから。」
愛子の欲望を満たすには、誰かの力が必要だった。切に結婚を願っている時に出会ったのが、今の夫・貴浩だ。出会いは食事会だったがお互い好意を持ち、すぐに交際へ発展した。
“これで結婚相手が見つかった...”と胸を撫で下ろしたが、思わぬ誤算が待ち受けていた。
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第12話:未だに残る良家の許嫁制度。年収3,000万の夫をゆるりと掴んだ東京出身のお嬢様
「生まれた時から今のような環境なので...正直、他の暮らしは良く分かりません。」
普通の人が言うと嫌味にも聞こえるが、彩乃は全く悪気なく言い放つ。仲の良い女友達もほぼ全員が幼稚園から一緒、本人だけでなく、周囲も含めて昔から“苦労”という言葉とは無縁の生活を送ってきた。彩乃の口癖は、昔からこうだ。
「父が与えてくれていた以上の暮らしをさせてくれる人でないと、私は結婚できない。」
そんな彩乃の夫・進一郎も同じような家系、そして環境で育ってきた。彼らの出会いは至って単純である。二人は“許嫁”だったのだ。
第12話の続きはこちら
第13話:「年収3,000万?低いわね」永遠に中の上クラスから抜け出せない妻の、終わりなき葛藤
小さな顔に愛くるしい大きな目。絶世の美女とは決して言えないが、小柄で可愛らしい雰囲気を醸し出す涼子の隣には、1歳になる長男がスヤスヤと眠っていた。
涼子は千葉の郊外で生まれ育った。メーカー勤務の父に、専業主婦の母。高校まで公立に通い、大学は中央大学へ進学。決してお金に困った記憶はないが、特筆すべきような贅沢をした記憶もない。
いわゆる典型的な“中流家庭”出身であり、昔からずっと自分の境遇に満たされない想いを抱えていた。
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第14話:年収3,000万の家計簿。真のリッチ層は気付いていた、本当に豊かな人の出費ルール
「20代前半くらいかな。酷い港区女子時代もありましたよ(笑)」
そう言って笑う杏菜だが、聞けば当時流行っていたフランク・ミュラーのダイヤ入り時計、バーキン、カルティエのリングにネックレス...と一通り持っていたそうだ。しかし、現在それらは全て手放したと言う。
「一度全てを手に入れたからこそ、分かることがあるから。」
ずっと、港区おじさんのような人としか出会いがなく、そして付き合う人も全てそのような“甘やかして”くれる人たちばかりだった。彼らの年収は計り知れない。それでも、杏菜が現在の夫・知広を選んだ理由を聞き、港区女子の理想的な“港区卒業後”の姿が見えてきた。
第14話の続きはこちら
第15話:“嫁比べ”をする年収3,000万の夫たち。最も低評価なのはトロフィーワイフを選んだ男
さやかの夫である英治はワシントンにある大学を卒業後、外資系投資銀行に入社。現在は独立して投資会社を経営している。夫婦の年収は4,500万から5,000万。これだけ聞くと入る隙もないほどの、あまりにも完璧な夫婦である。
しかし二人の結婚は熱望した結果ではなかったと言う。そもそも結婚願望がなかったさやかは、事実婚でも良いと思っていたそうだ。
「私の方から結婚を迫ったことは一度もありません。結婚するメリット、デメリットを考えた時に、メリットの方が上回ったので、籍を入れた。ただそれだけのことです。」
第15話の続きはこちら
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