私の大好きな彼氏には、結婚願望がない。
それを知ったのは、30歳の誕生日。順調な交際を2年も過ごした後だった。
東大卒のイケメン弁護士・吾郎との「結婚」というゴールを、疑うことのなかった英里。彼が結婚願望ゼロと知った日から、不安と焦りが爆発。
吾郎との破局を迎えた英里は、傷心を乗り越え、結婚願望のある男・きんちゃんと、結婚を決意しつつある。しかし、そんな英里の前に吾郎が現れ、まさかのプロポーズをされてしまった。
きんちゃんと吾郎、それぞれの想いが錯綜する中、英里の出した結論は…?
「......英里、俺と結婚しよう」
想像をはるかに上回る吾郎の発言に、英里はただ耳を疑った。
「......私のこと、また、からかってるの...?」
英里がやっと発した一言は、小さくかすれてしまった。抱きしめられた腕を振りほどこうとするが、吾郎の力は思ったよりも強......
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