週末婚2016 Vol.1

週末婚2016:東京で一人暮らし同士。なぜに週末婚?

「週末だけ一緒に過ごす結婚、週末婚にしましょう。」

3年前、「この女性なしでは自分の人生は成立し得ない」と初めて思えた女性、理帆子にプロポーズした時、彼女から返ってきたのはまたしても、予想だにしない言葉だった。理帆子の提案はいつも諒介の予想を超えてくる。

「勘違いしないでね。一緒にいたくないということじゃないの。ただ、毎日一緒に寝食をともにする、ということだけが夫婦の形ではないと思うの。それに日常という濁流に飲み込まれることの恐ろしさって、宇宙で一人漂流するのと同じくらい、ううん、きっとそれ以上に違いないわ。」

そうして諒介と理帆子の週末婚生活が、スタートしたのであった。

映画が趣味の諒介にとって、劇場で映画を楽しむというのは、ある種の精神安定剤であったので、プロポーズを予定していたその日、決戦のディナーの前に理帆子を映画に誘っていた。

その当時、アカデミー賞候補になっていた、サンドラ・ブロックとジョージ・クルーニー主演の「ゼロ・グラビティ」を見て、......


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