五反田ラバー Vol.11

「五反田の何がダメなの?」現役五反田女子が古巣港区でブチ切れた?五反田ラバー最終回

東京では、初デートの街を五反田にすると女の子から冷めた目で見られることもある。

だが、『おにやんま』のうどんに感動したことをきっかけに、五反田という街のディープさにすっかり虜になり、“五反田ラバー”の布教活動に勤しむようになった男がいる。

雑誌編集者・健太(29歳)だ。彼女の加代が五反田に引っ越してきたことを喜んでいた時、五反田会のメンバー・章吾は、食事会で知り合った港区女子・若菜を五反田に誘った。

最初のデートでは「アハハ😊五反田デートなんて人に言えない」と馬鹿にしていた若菜だが、あることをきっかけに五反田ラバーの一員となり……。


ハッキリしない彼に、募るイライラ


「健太は、いつも何もやってくれないじゃない?」

珍しく加代が声を荒げて、手に持っていたタオルを健太に投げつけた。

「私だって仕事で疲れてるのに、食器洗うのも洗濯も掃除もほとんど私しかやってないじゃない。こんなんじゃ……」

加代は、その先を言えずに口ごもった。

―こんなんじゃ結婚なんて考えられない。

そう言いたかったが、別に健太からプロポーズされたわけでもない。ただ加代としては、このままずっと一緒にいられたらいいなと思っている。

加代が五反田に引っ越してきて間もなく、健太の家を訪れることが多くなり、気付けば半同棲状態。

だが加代の中では、家事を全然手伝ってくれない健太への不満がどんどん溜まっていた。さらに、健太が結婚のことを考えているかもわからない。

健太への不満と不安で、加代は新たな相手を探した方がいいのではないかとさえ考えるようになってしまった。

―環境を変えた方がいいのかな……。

そうして、五反田を離れる事さえ考えるようになってしまったのだ。

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