第18話:失神寸前?超絶スマート紳士のエスコートに、マジで恋する5秒前
「杏子さんは、お仕事帰りですよね?とりあえず、飲み物でも頼んでください。何にしますか?」
コーヒーを、と杏子が答えると、松岡は手際よくウェイターを呼びつけ、オーダーを済ませてくれた。少し低めのハキハキとよく通る声に、杏子は胸がキュンとときめく。
―相談所で、こんな素敵な人に出会えるなんて......。
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第19話:不完全燃焼の恋。運命の男に感じる、奇妙な違和感の正体とは
松岡は杏子に敬意を払い、細やかに気遣い、おそらく交際を視野に入れながら、慎重に時間を過ごしてくれた。それは、杏子も同じである。
上智大学出身で親の経営するスポーツジムを継いだという彼は、育ちも良く、パーフェクトな超優良案件に違いない。高校時代にはイギリス留学経験もあるらしく、スマートな紳士さも板に付いていた。
しかも、彼は六本木一丁目に住んでおり、神谷町に住む杏子とは、偶然にもご近所さんだ。それでもやはり、何かが妙だった。
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第20話:揺れるエリート美女の乙女心。天然ファット・ガイの不思議な魅力
「あれ?結婚相談所の、杏子さんじゃないのかなぁ。」
杏子は、顔がぴくぴくと引き攣るのを感じた。
―まさか、これが今日のマッチング相手?写真の顔と、全然違うじゃないの...!
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第21話:激しい恋愛感情よりも、「しっくり」がベスト?最後の男は...
いくら環境が満たされても、杏子の心は、どこか寒々しかった。他の女たちの結婚や出産の話を耳にすると、嫌でも心がザワつき、尖ってしまう。どんどん素直になれなくなっていく。
杏子は長らく、そんな自分自身と激しく必死で戦い、消耗していた気がするのだ。 だが、マツタケ(松本タケシ)と出会ってから、確実に「何か」が変わり始めていた。
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第22話:結婚とは幸せを掴むものではなく、不幸にならない選択肢
「杏子さん。一旦、落ち着いて。それ以上口にするのは、やめましょう。」
直人は強制的に杏子の言葉を遮り、気まずい沈黙が襲った。
――ここまで来て、ようやく分かったんです。私、直人さんが......――
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