2016.12.31
崖っぷち結婚相談所 Vol.24典型的な結婚できない女、杏子、32歳。
慶應大学卒業後、丸の内の某外資系金融でセールス職に就き、年収は2,000万円を優に超える。
美人だがプライドが高くワガママな彼女は、男運が悪く全くモテない。さらにハイスペックゆえ、男が近寄りたくない女ナンバーワンとまで噂されている。
恋愛市場で負け続け、さすがに危機感を持ち始めた杏子。そんな彼女が「結婚相談所」というパンドラの箱を開け、婚活に悪戦苦闘するお話。
「崖っぷち結婚相談所」一挙に全話おさらい!
第1話:美貌とキャリアを手にした女の哀しいプライド。そして、その本音。
仕事であればどんなに難しいディールも努力次第で上手くまとめられる自信があるのに、恋愛だけはどうしても上手くいかないのだ。
一体、自分の何が悪いのだろうか。どうして男たちは、賞賛を浴びせるばかりで自分に特別な興味を持たないのか。30歳を過ぎてからは、杏子は真剣に頭を悩ませるようになった。
そして何よりも、32歳で恋人を失ったという事実は、思っていた以上に心に暗い影を落とした。
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第2話:結婚相談所という禁断の領域。エリート美女が、市場価値を算出される!?
「杏子さん、自覚はあると思いますが、貴方は美人で、32歳。まだ需要は高いです。言い換えれば、貴方の女性としての市場価値は、今はまだ高い。しかし年々、いや月々、その価値は落ちて行きます。これは事実です。結婚をご希望なら、すぐにご入会をお勧めします。僕が全力でアドバイスをさせて頂きます。」
金融業界にお勤めなら相場には詳しいでしょう、と、彼は杏子を睨みつけるように言い放った。何もかも見透かされたような物言いに、杏子は言葉が出ない。
第2話の続きはこちら
第3話:男の賞賛と畏怖の眼差しが、女の自尊心を満たす?!エリート女の暴走デート
最初は仕事の話から入った。仕事の説明なら、杏子は勿論慣れている。営業モードでにこやかに語ると、飯島は神妙な表情で聞き入っていたが、相槌の声は若干上ずり、手元は小刻みに震えていた。
―緊張しちゃって...可哀想に。まぁ、仕方ないわね。結婚相談所に登録するような男は、そんなにレベルの高い女に出会うこともないだろうし...。
第3話の続きはこちら
第4話:どんなに美人でもモテない?勘違いと高飛車のダブルパンチの痛い女
直人の言う通り、飯島は中々の優良案件だった。そんなことは分かっている。自分と釣り合うと思える男など滅多にいないのだから、杏子が好感を抱いたということは、それなりのレベルの男だという何よりの証拠なのだ。
「だから......。飯島さんから、2回目のオファーなんて来てませんよ。それどころか、もうあなたの様なタイプの女性は、どうか推薦候補者から外して欲しいと仰っています。人のよい飯島さんが、そんな意見を寄せられたのは、初めてです。」
「え......?ちょっと、理解できないんですけど、どういうことですか?」
第4話の続きはこちら
第5話:社内のマドンナ的存在のモテ女に見せつけられた、圧倒的な「モテ」格差
彼女たちは、少なくとも杏子よりはずっと早く結婚のハードルの高さを認識し、戦略を練ってアクションを起こしていたということだ。今となっては尊敬にすら値する。(態度には出さないが)
そして実際、彼女たちのほとんどは、30歳までにそれなりの相手とゴールインを果たしていた。 自分にも、同じ業が成せるのだろうか。
第5話の続きはこちら
第6話:自分との戦い。恋愛偏差値の低さを自覚することから、婚活は始まる
「杏子さん、僕はね、突然同期の由香さんのような女性になれ、とは言っていません。そんなの、偏差値40の高校生に東大を目指せと言っているのと同じです。ただ、杏子さんには、ご自身の恋愛偏差値は低いと言う事実を、きちんと自覚してもらいたかったんですよ。」
「恋愛偏差値が低い...?」
第6話の続きはこちら
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