港区ラブストーリー Vol.9

港区ラブストーリー: 2014年虎ノ門ヒルズで、既婚男の悪魔のささやきに翻弄される?!

東京都港区。

東京の中心であるこのエリアには、数多くの“ロマンス”が詰まっている。ドラマみたいな出来事や、ドラマ以上の出来事が港区で過ごしていれば、降りかかってくることもある。

この“港区ラブストーリー”は、2007年に出逢った26歳の女と24歳の男の2016年までの恋模様、“あの日、あの時、港区で”の様子を描き出していく。

2007年、麻布十番で知り合った、ラジオ局勤務のさとみとテレビ局でADをしている潤。ある日、さとみは仕事のピンチを潤に助けられたのをきっかけに、二人の仲は急接近し付き合うことに。麻布十番で半同棲生活を送るなど、幸せな日々を送っていたが、潤の度重なる浮気が発覚し、二人は別れてしまう。

それからさとみは婚約し、潤には彼女ができた。そんな二人が、2013年友人の結婚式で再会する。お互いの事が気になりながらも、それきり二人は会うこともなく……。


2014年:虎ノ門ヒルズがオープン


「ここって、結婚式も挙げられるんだって。」

潤は、オープンしたばかりの虎ノ門ヒルズ、51階の『アンダーズ タヴァン』で由梨のバースデーディナーを楽しんでいた。

目の前に座り、ワイングラスを片手に肉を頬張る彼女は、満面の笑みで結婚アピールをしてくる。結婚願望の強い由梨は、どんな時でも結婚アピールを欠かさないのだ。

抜き打ちで彼女の母親を紹介されて以来、数カ月に一度は由梨と、由梨の母親と3人で食事に行くようにもなった。

もちろん由梨の事は好きだから、将来的には結婚も考えている。だが、きっかけがわからないでいた。

潤の最近の興味の矛先は「結婚の決め手」だ。友人や同僚、先輩、後輩と誰かれ構わず“既婚者”に聞きまくるのだ。

「結婚を決めた理由って、何?」

だが、多くの者が「なんとなく、勢い」とはっきりした理由がなかったり、「子供ができたから」や「年齢的にそろそろと思って……」と受動的な理由だったりで、参考になるものがほとんどないのだ。

―結婚相手って、そんな決め方でいいのか……?―


考えれば考えるほど、潤には結婚のタイミングが分からなくなるのだった。

さらに、結婚5年以上の先輩たちは口を揃えて「結婚なんてするもんじゃない」と言うから、潤は余計に翻弄される。

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