第9話:一橋卒の銀行員“淳一郎”、淡い恋心を砕くコスパ重視の彼のこだわり
自分の実力値の最高の男。果たしてそれを見極めることができるのだろうか。哲也のような中堅企業に勤める男の稼ぎでは自分の求める生活レベルは期待できない。かと言って外資系企業に勤める芹沢のような遊び方を知っている男にも不安を覚える。
自分は“真の賢い女”になれるのだろうか。
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第10話:東工大卒の彼には理解し難い、ロジックを超えた想定外の女心
ドリカムの「うれしい! たのしい! 大好き!」の1フレーズが脳内で流れる。
“初めて手をつないでから その後すぐに私の右手 スーパーでスペシャルになったもの”
つないだ手が「スーパーでスペシャル」になる、その感覚が絵理奈の恋の始まりだった。
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第11話:同志社卒・こじらせ系モテ男。彼との時間は1人でいるより孤独を感じた。
彼は関西人らしくよく喋った。自分の生い立ちから仕事の話まで、テンポよく飽きさせない話術はさすがだった。茶髪でやや長髪の髪型は東京出身の洗練された男性と比べると垢抜けないが、そんな風貌もお調子者の彼のキャラクターにぴったりだ。
締めにトリュフ卵かけ御飯を食べ、気づけば時刻は深夜2時を回っていた。すっかり酔いも回り、警戒心も解けている。店を出た後、深夜の麻布十番商店街を当てもなく散歩する。すると彼は突然肩を抱き寄せ、耳元で囁いた。
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第12話:「30歳で独身だったら結婚しよう。」京大に心を奪われた彼との果たされなかった約束
慎太郎とは幼稚園から高校までずっと一緒だった。家族のことから恋愛事情まで、お互いに起きたことはほとんど把握していた。ほのかな恋心に気づかなかった訳ではないが、彼のことなら何でも知っているという優越感がその想いを鈍らせていた。
そんな彼との仲に変化が起きたのは高校3年生の夏だった。
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第13話:全てを手にしているかのように微笑む学習院卒の男との消化不良なデートとは
彼は老舗和菓子屋の息子らしく趣のある日本家屋の内装に興味を示していた。日本酒で乾杯し、柿の葉寿司やウズラ料理を美味しそうに食べる様子は心から楽しんでいるようで、絵理奈ちゃんとまた遊びたいな、と優しい笑顔を向けてきた。
彼の中性的な外見や優柔不断な性格には物足りなさを感じる。それでも話している時は楽しいし、何回かデートするのはアリかもしれない。それがその日の結論だった。
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第14話:夏目漱石のあの台詞から始まった、早稲田出身の文学青年との儚く散った恋
『水炊き しみず』で食事をした後目黒川沿いを散歩した。夜の散歩にはぴったりな気候で、陽気な夏の匂いが街全体に漂っていた。珍しく言葉が途切れた後、彼が空を見上げながらポツリとこう言った。
「月が綺麗ですね。」
その瞬間、全ての時が止まった気がした。
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第15話:誰もが羨むエリート商社マンとの恋愛で捨て切れなかった、慶應ガール30歳のプライド
東京でバリバリ働きながら上質な服と化粧を纏い、“最低限”結婚はしているはずの自分の姿だった。
それに比べると30歳になった今の自分はどうだろう。ジムのプールで一人ぼっちで泳ぐ日々だ。 31歳を迎える来年の今頃までには絶対幸せになる、そう決意した。
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