神奈川県の公立高校から、慶應義塾大学法学部政治学科を卒業後、丸の内の大手人材会社に勤める絵理奈(29)。周りの友人たちは“恋愛対象になるのは最低でも早慶レベル"と口を揃え、様々な学歴の男とのデートを試みる。
今まで様々な男性とデートしてきたが、直近では昔想いを寄せいていた会社の同期の立教出身の和樹の結婚を見送り、42歳の「元」慶應ボーイ・芹沢やコスパ重視の一橋卒・淳一郎との恋にも破れた。穏やかな恋を求めて東工大卒の健二と付き合うが別れてしまい、その後同志社卒の裕太と出会う。
しかし、彼が想いを寄せるのは絵理奈の親友・美和子だった。その美和子が裕太の告白を断ったのは、京都に行ってしまった幼なじみへの想いからだった。
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金曜日の18時半、東京駅の八重洲中央口で美和子と待ち合わせた。これから新幹線に乗って京都を目指す。
明日、高校時代の友人である慎太郎が京都で挙式をする。幼なじみである美和子は、彼と非常に仲が良かった。
慎太郎の話になるといつもムキになるので、その想いを彼女自身の......
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