学歴カレンダー Vol.13

学歴カレンダー:全てを手にしているかのように微笑む学習院卒の男との消化不良なデートとは

神奈川県の公立高校から、慶應義塾大学法学部政治学科を卒業後、丸の内の大手人材会社に勤める絵理奈(29)。周りの友人たちは“恋愛対象になるのは最低でも早慶レベル"と口を揃える。

様々な大学出身の男性とデートしてきた。最近では、42歳の「元」慶應ボーイ・芹沢やコスパ重視の一橋卒・淳一郎との恋にも破れた。その後同志社卒の裕太と出会う。しかし、彼が想いを寄せるのは絵理奈の親友・美和子だった。美和子とともに、共通の友人である慎太郎の結婚式に出席し、東京に戻って出会った男性……?


ドリカム縛りのカラオケで発散させるアラサー女子の恋心


京都で行われた慎太郎の結婚式から1ヶ月ほどが過ぎた。一緒に行った美和子は何かを振り切るかのように色んな男とのデートを楽しんでいた。

やはり、結婚した彼を目の当たりにしたのはかなり応えたらしい。二次会では平然とした様子で新郎新婦と談笑していたが、終わった後は糸が切れたかのように酔いが回り、泣きじゃくりながら絵理奈の肩に顔を埋めてきた。

ホテルに帰りたくないと駄々をこねる美和子をなだめながら、四条河原町にあるカラオケ屋に行った。美和子も絵理奈も大好きなドリカム縛りのカラオケ(通称「ドリカラ」)で、その想いを発散させようと思ったからだ。

その作戦は功を奏したのか、少なくとも美和子は歌詞に乗って全ての感情を吐き出したかのように見えた。「大阪LOVER」を入れた時は、美和子があまりにも画面に食いつくのでマイクを持たせた。

“覚悟はもうしてるって 大阪のおばちゃんと呼ばれたいんよ”

正確には大阪ではなく京都だが、そんな突っ込みを入れる間もなく美和子はしゃくりを上げながらその曲を歌い上げた。

「私もあの時、京都の大学を受験すれば良かったのかな。」

歌い終わった後、冗談とも本気とも取れない感じで言うので、慎太郎への想いの深さを改めて感じた。

中性的な雰囲気を醸し出す学習院卒のお坊っちゃま


美和子と違い自分は東京を離れることは考えられない。そんなことを考えていたある日、東京出身のある男性と親しくなった。彼の名前は亮介、学習院大学卒の29歳。実家は文京区にある老舗和菓子屋だという。出会いは美和子に呼ばれていった銀行マンとの食事会だった。華奢で色白な彼は中性的な雰囲気で、その物腰柔らかな口調にすぐ打ち解けた。

彼の趣味は美術館巡りだと言う。絵理奈も現代美術が好きで話題の企画展には行っていたが、彼は気になる企画展があれば全国どこへでも行くようで、その知識量は絵理奈の比ではなかった。自然と好きな画家の話で盛り上がり、週末に美術館に行く約束をしてその日は終わった。

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