産まない女 Vol.4

産まない女:結婚15年目を迎えたふたり。“産まない”選択を貫いたことをどう感じているのか

少子化の今、産まないという考え方は“悪いこと”なのだろうか。

高齢経済社会研究センターでは、厚生労働省が毎年発表する都道府県別の合計特殊出生率について、全国値と比較可能な平成 26 年の都道府県別の合計特殊出生率を計算し、以下のように発表した。

1位:沖縄県(1.88人)、47位:東京都(1.20人)

地方に比べ女性の自立が進んでいる都会では、晩婚化が進み“出産”から少しずつ遠のいてしまう現状がある。このままでは少子化が進み、2060年には65歳以上の高齢者が、日本全体の約40%を占めると言われているのだ。

多くが出産を望み、命が生まれることは素晴らしいことだ。しかし、“産まない”という選択肢を選ぶことも否定はできない。決して子供が望めない体でもない、嫌いなわけでもないが、産む決断と同じように、産まない決断をする女性も増えている。

これまで20代にして産まないことを決意した和香(29)、DINKSでいることを選んだ真奈美(36)、独身を謳歌しているバツイチの恵美(43)を紹介した。

今回は結婚15年目を迎え、産まないことを貫き通してきた香織(46)に話を聞くことにした。

ふたりだけの人生ですか?幸せですよ


結婚15年目ともなれば、普通は愛情も次第に冷めていく。妻は家事など日々の忙しさに追われ構うことができず、旦那は外に女性を囲ってしまう。それを付き合いが長ければしょうがないと諦め、結婚なんて所詮そんなものとどこかで諦めてしまう気持ちも出てくる。

しかし、香織にはそういった雰囲気をひとつも感じることがない。彼の話をするときは幸せそうに笑顔を浮かべ、まるで付き合いたてのカップルのような微笑ましさがあった。

「主人の准一とは、子供を作ることを最初から考えていませんでした。お互い仕事が大好きで、俺たちの子供はこの仕事だ!なんて笑って話しています」

香織は化粧品開発の仕事に携わり、年収は700万円弱。そして夫の准一(44)は自営業を営んでおり、2,000万円以上を稼いでいる。普通の家庭より経済的に余裕はあるが、老後のことを考え代々木に中古マンションを購入。4LDKの部屋のうち二部屋の壁をぶち抜き、30平米くの寝室を作ったという。

結婚当初から喧嘩をしても必ず一緒に寝ることを約束しているふたりにとって、寝室は大事なコミュニケーションの場。どの部屋よりも居心地をよくすることに徹底した。あとはお互いの書斎を設け、仕事には没頭できるようにしている。幾つになっても仕事は続けたいと思っているだけあって、彼女たちは年齢よりも若々しい印象だ。

ふたりだけで寂しくはないのか?という我々の問いにも胸を張って「ふたりでいれていつも幸せですよ」と話す。お互い大恋愛の末に結婚、というわけではなかったが、不思議な事に時を刻むごとに気持ちはより増しているという。それこそ、子供がいればもっと幸せなのではないかと思うが、二人の決断には理由があったのだ。

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