ネット企業のプロデューサー浩平と、同じくネット企業広報勤務の結衣がレストランで繰り広げる恋の駆け引き。勝つのは、ピュアな浩平か、100戦練磨の結衣か!?
男女の視点で繰り広げられる「レストランで恋のシーソーゲーム(WOMAN)」、結衣の物語を一挙総まとめ!
第1話:ファーストデート。男性のデューデリジェンスは慎重に。
誰かが紹介してくれたその男の名前は浩平。インターネット企業のプロデューサーをしているという。二言三言会話をしたが、「よく気がつく今風のかっこいい人」それ以上に、正直印象はなかった。
浩平から再び連絡が来たのは翌日のこと。Facebookへ友達申請とともにストレートに食事の誘いが来た。
—覚えているかな?昨日BBQでご一緒した浩平です。一度食事でもしませんか?—
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第2話:セカンドデート
興味ない男のオファーを女が受ける理由
浩平からのLINEの「ラボンバンスの新店」というキーワードに、仕事中にもかかわらず声が漏れた。
先月デートしたインターネット企業プロデューサーの浩平。
正直顔はいいが、可もなく不可もなくといったところ。よって結衣は「深入りの必要なし」の印を押したのだ。
女性が男性とのデートを受ける理由は2つしかない。
相手の男性に興味があるか、お誘いいただいたレストランに興味があるか。
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第3話:セカンドデート延長戦 2軒目で訪れた春の嵐?
「2軒目近くに良いバーがあるんだけど」
そう切り出す浩平の誘いに思考を停止させ、笑顔でうなづいた。
ー男性がお会計払うと、こういう気を遣うから面倒なんだよなぁー
心の中で毒づきながらも、浩平がどんなバーを提案するのか少しだけ楽しみな自分に結衣は驚く。浩平と一緒にいるときの結衣は、素の自分に近い。
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第4話:嵐のあとの祝杯は桜と共に
その男が”その男“だと認識するまでに2秒ほど要した。
”その男“は、結衣の数回のデューデリジェンスを突破し、今所持しているカードの優先順位トップの陽介だった。
陽介は、経済力は勿論合格で、その他店選びのセンス良し、穏やかな人柄と甘いマスクで結衣の中での高評価を叩き出していた。
その陽介が今なぜか目の前にいる。
そして、隣にいる浩平の関係性を無言で問うている。浩平は訝しげにその男と私を交互に見ている。
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第5話:3回目で告げられた浩平の真実
油断して最後に飲んだ桜色のカクテルは可愛いくせして度数が強かったようだ。
表面張力ギリギリの意識で結衣の勝ち逃げとなるつもりだったのに。
春を目前にして悪あがきのような底冷えの寒さに、帰り道、浩平はさも自然に結衣の手を握って、そして結衣は抗わなかった。
—善良そうな顔をして実はすごい遊び慣れた人だったりしてー
そんな疑いが少しだけ顔を覗かせたとき、浩平から返事が返ってきた。
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最終話:恋の女神はどちらに微笑むのか
「彼女と別れてきた!俺と付き合ってください!」
—そしたら、考えてあげたのに。普通に考えたら外資投資銀行の陽介さんの方が条件いいんだもん。—
そうつぶやきながら、「Facebook」のタイムラインを眺めていると、ちょうど、渦中の陽介が写真をアップしていた。その写真に目が釘付けになった。そこには左手薬指を見せるように頬の横に添え満面の笑顔の女性と共に一言。
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