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  • 丸の内を代表するフレンチは100年の老舗ホテルにあり

    石原シェフのおもてなしの気持ちは、当然ながら料理にも表れている。「人にはそれぞれ好みがある。一皿の中で自分の好きな味を見つけてほしい」という考えのもと、一皿の中に選りすぐりの食材や手間ひまかけたソースが何種類も用いられているのだ。

    ちなみにこちらはメインディッシュの「本日のジビエ」の一例。猪肉を和と洋の2種類の技法でプレゼンテーションするほか、キノコの小さな焼きおにぎりや、紫イモの煎餅が添えられていたりと小さなサプライズがいくつも用意されていて、食べる者を最後まで飽きさせない。

    料理はおいしいだけでなく、楽しいものであることを実感できるだろう。※ディナーコースは¥8,800~(税込サ別)

    石原シェフ自らルートを切り開いて生産者と繋がり、市場には滅多に出回らない柔らかな仔猪や東京しゃもなどを調達。黒毛和牛については、サシの入り方についてまで条件を出すというこだわりようだ。また、長野県小布施町の特産物である「ブラムリー」(青りんご)ほか、希少性が高い果物や野菜も充実している。

    魚介類は築地で仕入れるほか、全国各地での買い付けも積極的に行う。写真はその一例で、高知県のスマ(カツオの一種)やヒオウギ貝、佐賀県の団扇海老、神奈川県の赤座海老など。自分の出身県の魚に出会う面白さもある。

    「日本の顔となる東京駅に位置するホテルらしいワインリストにしています」とソムリエの鈴木利幸氏が話すとおり、『ブラン ルージュ』のワインリストには日本ワインが30種類以上もラインナップ。「和飲(わいん)」の世界を心行くまで楽しみたいものだ。

    また、価格はホテルとしては非常に良心的で、フランスのワインも4000円台から用意されている。

    「ワインはあくまでも、料理と味わってこそ意味がある」と鈴木氏。つまり、そのマリアージュを心ゆくまで堪能できる設計になっている、というわけだ。

    総料理長の石原雅弘氏はフランスの星付きレストランで研鑽を積み、’08年の北海道洞爺湖サミットの晩餐会に参加。「料理はおもてなしの心の表現」であるとし、マニュアルに捉われることなく、お客様の要望を叶えることに心を砕く人物である。

    また、ソムリエの鈴木利幸氏もまた同サミットにシェフソムリエとして参加するなどの実績を持ち、常連のお客様の志向性を徹底的に熟知したサービスを行うことに定評がある。

    実は、二人は約30年来の付き合い。勝手知ったる間柄の匠同士が奏でる料理とワインのハーモニーは至極安定していて、心地いいのだ。

    個室は3つで、定員はそれぞれ6名、8名、12名。ビジネスでの会食や接待、プライベートの集まりにもうってつけだ。こちらは最大6名で利用できる「ブルー」。

    ホテルのエントランスを出れば、目の前に東京駅のコンコースが。仮に雨天でも困らず、スムーズに電車に乗れる。改札まで徒歩0分、心にくい。

    ※実際の盛り付けは、こちらの画像と異なる場合もあります。

    究極のホスピタリティ、厳選された食材、そして匠の技。その3つが有機的に絡み合い『ブラン ルージュ』を形成していることがお分かりいただけただろうか?最後に『ブラン ルージュ』が提案する面白い企画をご紹介しよう。

    『東京ステーションホテル』が開業100周年を迎えることを記念して、11月2日~11月15日、47都道府県の食材を一つのコースに凝縮させたディナー「ボン ヴォワイヤージュ オ ジャポン ~日本全国47都道府県を旅するコース~」が楽しめる。

    例えば、東京しゃも(東京)、宮崎キャビア(宮崎)、呼子のイカ(佐賀)、気仙沼産フカヒレ(宮城)、ラ・フランス(山形)、小豆島産オリーブオイル(香川)などなど、各地の特産品がてんこ盛り。

    「東京駅とともに歴史を歩んできたホテルとして、食を通じて旅を感じてほしい」という石原シェフの想いが詰まった逸品の数々を、この機会に味わってみてはいかがだろうか。※¥25,000(税込サ別)要予約

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