あえて飲まない“ソバーキュリアス”が流行っている今。
でもやっぱりシャンパンが好き!
港区界隈に夜の帷が下りる頃、あちこちで「ポン!」と軽快な音を立ててシャンパンが開く。
そこに突如として現れる美麗な1人の女がいる。
彼女の名は、天堂麗香。人呼んで「ポン女」。
港区とシャンパンをこよなく愛し、この地の治安と経済の発展のために生きる伝説の女。
今夜、港区のどこかでシャンパンを開栓してみたら、わかるはず!
きっと、彼女は現れる…。
◆これまでのあらすじ
7年付き合っていた恋人に婚約破棄された菜々子。結婚退職するつもりだったから同時に職も失った。友人に美容クリニックの仕事を紹介され、面接に行くと、突然、六本木のパーティーに連れていかれて…。
▶前回:港区でシャンパンが開く場所に、なぜか必ず現れる女。彼女の目的は一体…
Vol.2 ポン女が語る、男への復讐方法
採用面接を受けに来たはずが、履歴書の提出さえ求められず、今、菜々子は煌びやかなパーティー会場にいる。
「私、やっぱ面接やめます。務まる気がしません」
いづみにそう告げて菜々子が帰ろうとした時、背後から呼び止められた。
「ちょっと待ちなさい」
声の主はわかってい......
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