“港区らしい”おしゃれなデートができる店4選!大人が愛する鉄板レストランはここ!

2.高感度な大人しかいないイタリアン@麻布十番
『トラットリア・ケ・パッキア』


歴史にその名を刻む老舗も少なからずある麻布十番で、楽しく朗らか、賑やかなイタリアンといえば、この店がトップだろう。

商店街の中心で深夜まで営業する頼れる存在。黒板メニューには、イタリア各地のご馳走がズラリ!

高級食材を巧みに昇華させた逸品も多く、ふたりの夜を彩る。

高い天井が開放感を与えるメインダイニング。教会をイメージした壁際のアーチも洒脱だ


その日の鮮魚が美しく並ぶ「冷菜の盛り合わせ」など、おなじみの定番は黒板メニューにきちんと書き出されている。

店内を埋め尽くす常連の熱気も相変わらずで、健在ぶりを実感する。

しかし、よく見ると、例えば「フィレイア」のような、未知の料理もちらほら。

「半島のつま先にあたる、カラブリア州の特産パスタでシェフの自家製です」と、笑顔でソムリエの山口正仁さんが説明してくれる。

変わらぬ逸品「スパゲッティ 青唐辛子とカラスミ」

故・平田 勝シェフが編み出し、すべての弟子たちが受け継ぐ青唐辛子パスタ。シンプルゆえに技術がものをいうひと皿は、カラスミの塩気が絶妙で、ワインが進む。2,420円


一見、不変に映る『トラットリア・ケ・パッキア』だが、新しく生まれ変わっている。

山口さんは昨年就任したばかりのマネージャーで、2年半前にシェフを任されたのが酒井辰也さん。

『ヴィノ・ヒラタ』に12年在籍した後、渡伊。フィレンツェの他、シチリアやピエモンテなどでも経験を積み重ね、「手打ちパスタをしっかり学びたくて」とエミリア・ロマーニャ州の郊外には1年3ヶ月間滞在した。

「“ヒラタ”で学んだ基礎をベースに、イタリアで体験したことを自分なりに表現していきたい」と意欲は満々。

例えば、「ウニのスパゲッティ」ではあえてうにの粒を残さず、クリーミーなソースに変更して麺との絡みを重視するなど、店の定番でもベストを目指してアレンジを加えている。

さらに、現地で得た知見を形にした、まったく新しいスペシャリテも登場。

そのひとつが「タマゴのスフレ トリュフがけ」だ。

新しき逸品はコチラ!「タマゴのスフレ トリュフがけ」

フワフワに焼いたメレンゲを割ると、黄身があふれ出す「タマゴのスフレ トリュフがけ」。パルメザンチーズも濃厚に香る。取材時はサマートリュフで2,750円


トリュフの知られざる名産地、古都サヴィーニョのトラットリアで振る舞われていた名物料理を独自に再現した逸品で、濃厚な旨み、芳醇な香りに、食べれば誰もが虜になる。

丸くふっくらとしたフォルムもかわいらしく、数分で萎んでしまう儚さもあり、写真映えすると評判に。女心をわしづかみにしている。

エレベーターを降りて、テラス席を経由して入店するという独特のアプローチも面白い。週末は早い時間から満席になるほどの人気ぶり。飲食店が複数入るビルの4階に入居


新生を象徴する料理がある一方、“ヒラタ”系出身者なら絶対の青唐辛子パスタは“ケ・パッキア流”をきっちり継承。

たっぷり使うカラスミが味の要で、さわやかに辛く、程よい塩気も以前と同じ。さすがの絶品ぶりに納得するのだ。

「今後はもっと手をかけた料理を増やしていきたい」と酒井さん。その横顔には名店を継ぐ強い責任感と、揺るぎない自信が宿る。

迷ったら聞いてほしい!料理を引き立てるお酒 Best3


ワインは右から、シチリアの土着品種で醸される赤「モルガンテ ドン・アントニオ」、サルディーニャの若手醸造家による白「シッドゥーラ」、スプマンテはイタリアを代表するフェッラーリの「マキシマム ブリュット」。グラス 1,100円~。


国内の名店とイタリアで修業した酒井さん。

『ヴィノ・ヒラタ』に12年在籍した後、渡伊。フィレンツェの他、シチリアやピエモンテなどでも経験を積み、2年半前にシェフを任された。

~注目!リアルな口コミ~
“港区男子”の行きつけは新体制になっても大人気!


新シェフになってからは初訪問。

金曜の夜だったとはいえ、テラスまでぎっしりと男女が入り、驚くほどの熱気を感じた!

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