薫子の愛は、重すぎる Vol.2

「男の人に慰めてほしくて」入社1日目にして、先輩からヒソヒソと嫌味を言われた女は…

愛とは、与えるもの。

でも、与えすぎる愛は時に、相手を押しつぶしてしまうことがある。

愛情豊かなお嬢様・薫子(26)は、そんな“重すぎる愛”の持ち主。

「適度な愛の重さ」の正解とは……?

その問いに答えを見いだすべく、改めて恋愛と向き合った女の、奮闘物語である。

▶前回:記念日に突然フラれた女。泣きながら綴った、元彼へのLINEメッセージ


大手町の眺望と日差しを取り込む、一面のガラス。

展示されたアート作品のごとく点在する、スタイリッシュな椅子の数々。

まるで最新のホテルのロビーのように洗練された広いフロアに立ち尽くし、薫子は呆然とあたりを見回す。

その真横で、このオフィスのトップであり、今日から上司となる山田社長が、ニコニコとおおらかな表情を浮かべながら薫子に話しかけていた。

「詳しいことは、前任の三島さんから聞いてね。僕のスケジュール管理とお客様の対応、あとはお礼状や手土産の手配なんかが薫子ちゃんの主な業務になると思うから…。あ、薫子ちゃんじゃなくて“竹林さん”って呼ばなきゃね」

「はい、山田のおじちゃま…じゃなくて、社長!」

しっかりと返事をしながらも、薫子の頭の中はパニックだ。椅子から立ち上がり深々とお辞儀をしつつ、今の状況に置かれるまでの経緯を思い返す。

1ヶ月前。秀明にフラれて帰ってきた、あの夜。

神妙な顔をした父から持ちかけられたのは、こんな話だった。

「薫子。お父さんの友達の会社で働いてみる気、ないか?」

この記事へのコメント

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No Name
絶対絶対運命の人だ! って、単純過ぎる😆
彼女いるとか結婚してるとか、まだ全然わからない段階で。
2022/05/10 05:1199+返信7件
No Name
薫子、決して悪い子ではない!それはそうなんだけど、余計な一言が多いのかな?なんとなく、それがどんどん出てきて職場で孤立とかしなければいいけど。 あの饅頭屋の園子思い出す。
2022/05/10 05:1493返信7件
No Name
事情とか全く知らないのに、結婚退職してご主人を支える生活、素敵ですね!とか、わざわざ言うなよ〜。入社初日に自分からランチ誘う天真爛漫さ? すごいけど。
2022/05/10 05:2867返信7件
No Name
働いた事がないコネ入社の扱いなんてこんなもんだろうね。でも運命の人とやらの存在に舞い上がれる辺り、おめでたい性格してるね。
2022/05/10 05:1545返信1件
No Name
愚痴りたいとか慰めてもらいたい時、別に同性の友達にLINEしてもいいと思う。
もしかして友達全くいないのかな?
2022/05/10 05:3043返信5件
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