SPECIAL TALK Vol.88

~夢を語るのが得意。人工知能を武器に日本人の働き方を変えたい~

令和のニューリーダーたちへ

政治、経済、学術研究などさまざまな分野のリーダーたちが集い、世界的な課題に取り組む国際組織、世界経済フォーラム。

2021年、その世界経済フォーラムが毎年100社選定する「テクノロジー・パイオニア」に名前を連ねたのが、シナモンAIだ。

その創業者である平野未来氏は、30代半ばながら、すでに3回の起業を経験。

「3回目にして、ようやくマーケットに受け入れられるサービスを作ることができた」と語る。

世界中から注目されるベンチャー企業は、どのような未来を創ろうとしているのか。

現在に至るまでの平野氏の歩みを振り返りながら、未来を切り拓くリーダーに必要なマインドを明らかにする。

平野未来氏 1984年、東京都出身。東京大学大学院工学系研究科修士課程修了。レコメンデーションエンジン、複雑ネットワーク、クラスタリングなどの研究に従事。2005、2006年にIPA「未踏ソフトウェア創造事業」に選出される。在学中にネイキッドテクノロジーを創業。2011年に同社をmixiに売却し、2016年にはAIエンジン開発を手がけるシナモンAIを設立。起業家として国内外のさまざまな賞を受賞。2021年より内閣官房「新しい資本主義実現会議」有識者構成員に就任。

金丸:本日はシナモンAIの創業者で社長CEOを務める平野未来さんをお招きしました。お忙しいところ、ありがとうございます。

平野:こちらこそ、お招きいただき光栄です。

金丸:今日の対談の舞台は、神田錦町の『naoto. K』です。南青山の『L'Embellir』、広尾の『L'Embellir Naoto Kishimoto』で、ミシュランの星を獲得し続けてきた岸本直人シェフが、料理の本質をより追求したいと昨年夏にオープンさせたお店です。カウンターで日本の四季の食材をフランス料理としていただけるそうです。

平野:お料理もとても楽しみです。

金丸:さて、シナモンAIは人工知能(AI)を用いたサービスを提供しているそうですね。日本はそもそも女性起業家が少ないうえに、IT分野となると、さらに希少な存在です。それに、ここに至るまでに平野さんは何度か起業を経験してきた、シリアルアントレプレナー(連続起業家)だと伺っています。

平野:なかなかうまくいかなかったからこそ、何度も起業したとも言えますが。

金丸:それでも諦めずに事業を続けてこられたのだから、立派なものです。最近では、岸田文雄総理が設立された「新しい資本主義実現会議」にも参加されていますね。

平野:有識者構成員に選んでいただきました。私たちのようなスタートアップは、イノベーションの担い手だと思っています。“資本主義をアップデートする”という壮大な挑戦に参加する機会をいただけたのは、とてもありがたいですね。

金丸:松尾 豊さん、翁 百合さん、渋澤 健さん、米良はるかさん、柳川範之さんと、これまで対談させていただいた方も有識者として名を連ねていらっしゃいます。

平野:そういった方々と並ぶのは、ちょっと気が引けます。でも、アジアを中心とした多国籍企業としてシナモンAIを起業して以来、技術の急速な進歩とともに自分も会社も成長しましたし、実現可能な未来も日々アップデートされているという実感があります。日本の未来はもちろん、世界の未来を変えるくらいの気持ちで臨みたいですね。

金丸:素晴らしい。今日は平野さんがこれまでどんな人生を歩まれてきたのかを伺いながら、起業を目指す若い人たちにエールを送れたらと思います。どうぞよろしくお願いします。

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