抱かれた夜、抱かれなかった夜 Vol.7

プロポーズで貰ったカルティエのリングが偽物だった…。婚約者の男は、一体何を考えていたのか?

これは男と女の思惑が交差する、ある夜の物語だ。

デートの後、男の誘いに乗って一夜を共にした日。一方で、あえて抱かれなかった夜。

女たちはなぜ、その決断に至ったのだろうか。

実は男の前で“従順なフリ”をしていても、腹の底では全く別のことを考えているのだ。

彼女たちは今日も「こうやって口説かれ、抱かれたい…」と思いを巡らせていて…?

▶前回:妊娠検査薬に、うっすら赤い線が入って…。33歳で子どもを授かったことに気づいた女が、狼狽した理由


ケース7:偽物に抱かれた女・夏木雅(30歳)


「絵画、お好きなんですか?」

カルティエ 銀座の入場待ちの間に立ち寄ったアートギャラリーで、ふと目に留まった絵画を眺めていた私は、うしろからいきなり声をかけられた。

振り返るとブルーのスーツに身を包んだ男性が、私を見つめていたのだ。

身長は、180cmはあるだろうか......


この記事へのコメント

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No Name
面白かった。
2021/12/30 05:1699+返信5件
No Name
氷山酷いね、全てがフェイク。もう二度と目の前に現れないで欲しいと思うだけ。
2021/12/30 05:1498返信9件
No Name
スリルがあった!
ただ一点だけ、三田警察署の刑事はなぜ、「夏川雅さんですよね、水川利春さんをご存知ですか?」と訪ねてきたんだろう…。氷山亮ではなくて。
2021/12/30 06:5647返信4件
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