本当に怖い、女の話 Vol.7

美容整形の末に手に入れた、取り返しのつかない顔。港区女子になりたかった女は、夜ごと西麻布で…

『嫉妬こそ生きる力だ』

ある作家は、そんな名言を残した。

でも、東京という、常に青天井を見させられるこの地には、そんな風に綺麗に気持ちを整理できない女たちがいる。

そして、”嫉妬”という感情は女たちをどこまでも突き動かす。

ときに、制御不能な域にまで…。

静かに蠢きはじめる、女の狂気。

覗き見する覚悟は、…できましたか?

▶前回:「警察呼びますよ…」男がドン引き。結婚に焦った女・32歳が衝動的にとった奇行とは


徘徊する女


SNSで承認欲求を満たす女は、二流だ。

本当に人が羨むような生活をしている人間は、それを決してSNSに上げない。上げられない。

反感を買ってしまうからじゃない。そこには、写してはならない人物がいたりするから。

SNSでイイねをもらうことが生き甲斐だった私は、その事実を知ったとき痺れるような衝撃を覚えた。

そして、思ってしまった。

― …私も、もっとそんな場に出入りしたい。もっともっと華やかな世界に入り浸りたい。

芸能人や著名な経営者。そこに華を添える美しい女たち…。

深夜の西麻布。薄暗い個室。次々に空くシャンパンのボトル…。

一度だけ覗いたその異世界に漂う空気は、とてつもなく甘美で、どうしようもなく刺激的だったから。

私の中にあった、一番危険なパンドラの箱が開いてしまった瞬間だった。

けれど、そんな世界へのアクセス権を有するのは、特別に美しい女たちだけ。ちょっと可愛いレベルの私は、それを持ち合わせていなかった。

だから…、私は整形をした。

ほんの少しだけ。最初はそう思っていたのだけれど…。

手鏡に映る自分の姿に、私は言葉を失った。

そこに映るのは、私の知らない女…いや、怪物だったから。

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