夫婦リボーン Vol.3

在宅勤務で昼食の悲劇。セレブ妻が知ってしまった完璧な夫の本性とは?

今年、私たちの生活は大きく変わった。

“ニューノーマル”な、価値観や行動様式が求められ、在宅勤務が一気に加速した。

夫婦で在宅勤務を経験した人も多いだろう。

メガバンクに勤務する千夏(31歳)もその一人。最初は大好きな夫・雅人との在宅勤務を喜んでいたのだが、次第にその思いは薄れ、いつしか夫婦はすれ違いはじめ…?

2020年、夫婦の在り方を、再考せよ。

◆これまでのあらすじ

夫婦2人の在宅勤務。夫のテレビ会議に耐えきれずマンションのラウンジに逃げ込むが、閉鎖されていた。ひょんなことから言い争いに発展し、苛立つ千夏。そこにセレブ妻の葉月から追い詰められたメッセージが届き…?

▶前回:「仕事場がない…」1LDKで夫婦在宅勤務の悲劇。妻が向かった先とは?


「私、もう限界。こんな家、出て行きたい!」

テレビ電話をかけた千夏は、葉月の第一声と、画面越しに映る彼女の姿にぎょっとした。

いつも綺麗に手入れされたツヤツヤの髪はボサボサで、目の下はマスカラが落ちたのか真っ黒だ。画面越しでも分かるほどに、肌も荒れていた。

普段とは違う彼女の姿に、千夏はただ事ではないと察知する。

「どうしたのよ。落ち着いて」

千夏が諭すように声をかけると、キーキーと、金切り声に近い声で話し始めた。

「あの人が、こんな最低な男だったなんて。結婚したことを後悔したわ!」

葉月の夫・弘明は、12歳年上で、とある法律事務所のパートナー弁護士。年収は、5,000万を超えると聞いた。

一回り下の葉月のことを溺愛しており、誕生日や記念日は、それはそれは豪華なものだった。

葉月も葉月で、セレブ妻ライフを満喫していて、夫婦生活に文句はないと言っていた。

そんな2人に亀裂が入ったなんて、よほどのことがあったのだろう。

−まさか、弘明さんが…こんな時に!?

千夏の脳裏を、あらぬ疑いが駆け巡った。

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