新しい命をお腹に宿し、赤ちゃんとともに過ごす十月十日。
花冠をつけて、マリア様のようにやわらかく微笑むマタニティーフォトの裏側には、さまざまな物語がある。
たくさんの笑顔と涙に彩られるマタニティーライフ。
あなたに会える、その日まで。
◆これまでのあらすじ
市川優は、独立したばかりのテキスタイルデザイナー。結婚5年目の33歳だ。
不妊治療の末、念願の赤ちゃんを授かるも、早期の切迫流産で入院になってしまう。
ようやく退院すると、実母が古いベビーベッドを送りつけて来て…。
優の母親の悦子は、結婚して以来40年、ずっと専業主婦として過ごしてきた。
結婚して家に入るのは当たり前の時代。また父親の勤める国内自動車メーカーは景気の良い時代が続き、比較的裕福でもあった。
長男である5歳上の兄と、長女の優を授かり、子供の成長と教育に情熱を注いできた悦子......
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この記事へのコメント
産院で習ったことや現代の情報とかは無視して、私はこのやり方で2人立派に育てたの!って昔のやり方を押しつけて来てイライラする気しかしない。