元カレ・コレクション Vol.6

「一番欲しい言葉を言ってくれた…」女のイライラが一瞬で収まった、男の何気ない一言とは

26歳、アラサーの仲間入り。周囲では申し合わせたように突然、第一次結婚ラッシュが訪れはじめる。

しかし当然、その波に乗り切れない者だって多くいるのだ。

結婚するのに早すぎる歳ではないが、言ってもまだ20代。微妙な年齢であるがゆえの「もっとイイ男がいるかも…」という、悪魔の囁きに翻弄される女たち。

主人公・杏里も、なんとしてでも結婚ラッシュに乗りたいと思うものの、なかなか決断ができず、現れる男とはことごとくうまくいかない。

そんな杏里の三人目の「元カレ」とは…?

◆これまでのあらすじ

2017年秋、杏里は取引先の会社の社長・佐々木五郎を好きになり、ベンチャー勤務・本田敬一と別れることにする。そしてある日、女友達と話しているときに発覚したのは…。


「え…これってどういうこと?」

杏里は、スマホ画面を見つめながら混乱していた。

つい先ほど、女友達が神妙な面持ちで見せてくれたのは、佐々木のInstagramだった。

おそるおそる彼女のスマホを借りると、そこには信じられない投稿があったのだ。

それは、佐々木と知らない女の2ショット。画像の下には、衝撃的なコメントが添えられている。

ー結婚しました。

杏里は、全く状況が理解できなかった。

「え!?五郎さん、結婚してるの…!?これって、いつ?」
「その投稿の日付を見る限り、最近だよね。1ヶ月前とかじゃない?」

女友達は、あからさまに同情するような顔でそう言った。

思い返せば、その投稿の前日には、杏里は佐々木とデートをしていた。ショックのあまり、スマホを握りしめる手が震える。

ー嘘でしょ…。

コメント欄には100件近くのメッセージが寄せられていた。

タップして見てみると、「おめでとー!」「祝わなきゃな!」などのコメントに混じって、「五郎と美春、ついに!」という文字が目に止まる。

ー美春…?この前のデートのときの電話の女だわ…。

友人が心配そうに顔を覗き込んでくる。

「杏里、大丈夫?」
「うん、ありがとう…」

泣きたい気持ちをぐっと堪え、すぐにその場で佐々木にメッセージを送りつけた。

『五郎さん、聞きたいことがあるので連絡ください』

本人に、直接問いただしてみせる。そう決意して、杏里は唇を噛み締めた。

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